サンフランシスコ発--Intelは米国時間8月27日、ビジネスデスクトップPC向けの次世代「vPro」プロセッサテクノロジ(開発コード名:「Weybridge」)を発表した。
アップデート版のプロセッサテクノロジは、「Intel Core 2 Duo」と「Q35 Express」チップセットで構成され、2002年に初めて発表された「Intel Trusted Execution Technology(Intel TXT)」機能(開発コード名:「LaGrande」)が搭載されている。
Intel TXTは、仮想コンピューティング環境を管理するIT専門家をターゲットとする。そのハードウェアに対するセキュリティ機能は、セキュリティソフトウェアでは攻撃を受けやすい部分を強化する試みだ。Intel TXTでは、あるOSコンパートメント内のデータが、別のOSコンパートメント内のソフトウェアからアクセスされるのを防止することを目的としている。
vProを使用するハードウェア企業の1社であるGeneral Dynamicsは、このアップデート版のチップを使用して、政府職員が機密情報を非機密情報と分離して格納するという設定のデモを実施した。
一般的により多くの企業が、職場支給のPCに対して従業員ができる作業とできない作業を管理しようとしており、Intelのこの次世代vProプロセッサテクノロジは企業におけるこうした取り組みを助けることを目的としている。最初のvProは2006年秋にリリースされた。
新しいvProでは、「System Defense Filters」が強化され、企業のネットワークトラフィックに対してより多くの潜在的脅威を監視できる。また「Intel Active Management Technology(Intel AMT)」も改良されている。この機能は、OSがクラッシュしたり、電源がオフのPCをIT管理者がスキャンして復旧することができる。PCの電源を入れずに復旧などの作業ができるようになっており、エネルギー消費を低減することで「Energy Star」の要求を企業が満たす助けとなるとIntelは述べている。
Dell、Hewlett-Packard、Lenovoなどが、Intelの新しいvProプロセッサテクノロジを搭載したビジネスPC製品ラインを提供する予定。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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