撮影が終了したら次のステップは編集と保存だ。SD5だけでも分割・削除程度の編集はできるが、きちんとした編集はやはりPCやレコーダーで行いたいところだ。ただし、先述した通り、SD5のファイル形式はAVCHDなので、対応している機種が限られている。2007年8月末現在で、保存に関しては、Blu-rayレコーダーとPCの2種類。再生に関しては、それらにVIERAの一部の機種とソニーコンピューターエンタテインメントのゲーム機「PS3」しか対応していない。
今回はPCに保存してみた。SD5のデータを保存、編集する際は付属のCD-ROMに入っている「HD Writer 2.0J for SX/SD/DX」が必要になる。
PCとSD5を接続する場合は、バッテリの使用はできず、ACアダプタを使用しなくてはならない。転送途中で電源が落ちることを回避するためと思われるが、SD5とACアダプタを接続する場合、専用のアダプタジャックがないので、バッテリ型のジャックをSD5に差し込むことになる。
それほど手間ではないのかも知れないが、ACアダプタ専用ジャックに差し込むことと比較すると面倒であることは間違いない。
動画の取り込みはSD5とPCを接続し、HD Writer 2.0の「PCへ取り込み」を選択する。すべてPCに転送されると、メモリーカードのデータを消去するか表示が現れる。もちろん、消去するとSDメモリーカードにはデータがなくなるので注意が必要だ。4Gバイトフルに入ったSDHCメモリーカード(class4)の場合、約10分程度で転送できた。
PCに保存されたデータを視聴する場合は、「簡易編集」を選択する。その下には「プレイヤー起動」という項目があるが、これはSDメモリーカードに保存されたデータを再生するためのプレイヤーなので、PCに保存したデータは再生できない。この項目がわかりにくいため、「簡易編集」で視聴することがわかるまでは苦労する。
PC内データの視聴ほか、「簡易編集」では撮影データの分割や削除、メディアへの出力ができる。メディアへ出力する場合は、トップメニューのレイアウトやタイトル名の編集も可能。ファイルもAVCHDだけでなく、DVDビデオにダウンコンバートすることもできる。
「メディアへの書き出し」を選ぶと、PCのデータを再度SDメモリーカードに移し変えることも可能だ。AVCHDに対応したVIERAは、SDメモリーカードから直接再生することができるので、そういった場面での使用が想定される。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)