録画で使用する媒体は、SDメモリーカードだ。SD5には4GバイトのSDHCメモリーカードが同梱されており、これだけで最高画質のHGモードを約40分記録できる。8GバイトのSDHCメモリーカードまで対応しているので、そちらを使えば約80分の記録が可能だ。
4Gバイトや8GバイトはSDメモリーカードとしては大容量であるが、ビデオカメラの媒体としては、少なめの部類。それであっても、長時間記録できるのは、AVCHD方式を採用しているからだ。MPEG-4 AVC/H.264という映像圧縮形式の一種で、ハイビジョンの高画質を保ちつつ、少ない容量で撮影ができる。
付属のバッテリは、連続使用で1時間25分、実働で約55分の撮影ができる。ちょうど4GバイトのSDHCメモリーカードを撮影しきれる時間なので、予備バッテリと予備メモリーカードは、セットにして購入しておける。
1回の撮影で、40分以上撮ることは稀ではあるが、長期の旅行やストレージのし忘れなど、いざというときに足りなくなると困るので最低でも2セット、できれば3セットくらいは用意しておこう。
実際に手にしてみると、やはり軽さと小ささに驚かされる。三脚などを使用しなければ長時間同じ体勢で撮影し続けなければならないビデオカメラにとって、約400gという軽さは実用的だ。
ただし小さいといっても、グリップ感が損なわれてしまうほどではなく、しっかりと手のひらに収まってくれる。ベルトでしっかり固定もでき、ボタンの位置も違和感がない。親指で撮影や一時停止、人差し指でズームや静止画撮影を担当するが、どちらもスムーズに行なえた。
SD5には液晶パネルをワンタッチでオープンできるボタンを搭載している。これにより、片手で液晶パネルを開くこともできる。スタンバイ状態にしておけばパネルを開くだけで、約1.7秒で撮影できる高速起動も相まって、不意の撮影チャンスを逃すことはない。このデジカメ並の起動の速さはSDメモリーカードをメディアとするメカレス設計の利点の1つだ。
また、新シリーズより搭載されている便利機能が「プリREC」機能だ。あらかじめプリRECボタンを押しておけば、撮影ボタンを押した約3秒前にさかのぼって録画できるという機能だ。3秒分のプリREC部分は本体の内蔵メモリー内で記録、消去を繰り返しているため、必要のないデータを溜めてしまうこともない。
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