高い信頼を勝ち得る、高画質リトルニコン--ニコン「D40x」

ニコン
内容:プロ機である「D2XS」「D2HS」やミドルクラス「D200」「D80」をラインアップするニコンからエントリー機である「D40」が発売されたのが2006年12月である。小型軽量で人気を博した「D40」であるが、はやくも「D40」を高機能化させたといえる「D40x」が登場した。これによりプロ機からエントリー機に至るまで1000万画素超の高画質モデルを選択することが可能となったのだ。

ちいさく、かるい、はそのままに

 「D40」発売から4カ月経らずで発売された「D40x」だが、そのシルエットはまるで「D40」そのものだと言える。事実そのボディサイズはまったく同じだ。「D40x」の重量が「D40」に較べ20g増しているのだが、その違いはほとんど判らない。つまりその進化は内面におけるカメラの高性能化だということになる。

  • 外観では「D40」とまったく同じ「D40x」

  • エンブレムの違いでしか見分けることができない

  • 背面のボタンレイアウトもシンプル。操作に迷うこともない。液晶画面も非常にクリアで美しい。この画像では若干青味を帯びてはいるが、実際の画像表示はとても自然な発色である。各メーカーのエントリー機のなかではダントツの美しさだ

  • 小型軽量なサイズは女性の手にもぴったり。それでいてしっかりとしたフォールディングをを実現しているところがニコンらしい

 背面のデザインも「D40」と同じ。搭載されている液晶画面は2.5型約23万画素となる。撮影された画像を表示させるととてもクリアで見やすい。色見も自然でとても好感がもてる。

 この「D40x」を実際に使ってみると、そのキビキビとした反応や成熟した操作系が完成度の高さを思わせる。エントリー機でありながらこの完成度を持ってくるところがさすがニコンというところだろう。また小型なボディでありながらもしっかりとしたグリップが備えられており、これにより望遠レンズを装着した時などには程よいバランスを保つことができる。

  • 情報画面「壁紙デザイン」カメラ内に保存されている任意の画像を指定すると、好みの画像を壁紙にできる。ただし画面の文字が読み取れるような画像を選ぶように気を付ける必要がある

 「D40x」の操作系はいたってシンプルだ。「D40」の操作系をそのまま継承しており、この2台を平行して使用してもまったく違和感はない。各種撮影モードの切り替えは軍艦部にある撮影モードダイヤルで切り替える。カメラ設定は背面液晶に表示される情報画面にて確認できる。これは「D40」より採用された表示方法だ。画面デザインは「クラッシックデザイン」「グラフィックデザイン」「壁紙デザイン」の3種類が用意されている。また情報画面から各種設定の変更画面へとアクセスできるので、画面を見ながらスムーズにカメラの設定を変更することが可能だ。

  • 操作系はシンプル。必要にして十分なボタン&ダイヤル類。カメラ設定を表示するモノクロ液晶パネルもない

  • 情報画面「クラッシックデザイン」文字表示も大きくカメラの設定状況が一目で確認できる

  • 情報画面「グラフィックデザイン」シャッター速度と絞り値の状況をグラフィカルに表現している。値を変えることによってグラフィックもリニアに変化し、露光値に対するシャッター速度と絞り値の相関関係の理解を助けるユニークなデザインだ

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