Adobe Systemsは、Flashベースの高品位(HD)ビデオ対応ストリーミングコンテンツを実現するため、H.264をサポートする計画だ。
Adobeは米国時間8月21日、「Moviestar」という開発コード名を持つ「Flash Player」のベータ版をリリースする計画だ。同ソフトウェアは、MPEG 4標準のビデオ圧縮技術であるH.264サポートを特徴とする。
Adobeのダイナミックメディア担当チーフストラテジスト、Mark Randall氏によると、最新版では、多くのPCがグラフィックカードで行っているハードウェアアクセラレーションを利用できるよう設計されており、デュアルコアプロセッサにも最適化したという。MPEG 4の一部であり、効果的なオーディオ圧縮標準であるHE-AAC v2に対応する。
最新機能は、今秋にAdobeが計画している「Flash Player 9」のアップデートの一部として提供される。
H.264のサポートにより、ウェブで利用できるHD対応ビデオコンテンツが増えるだろうとRandall氏は述べる。コンテンツ製作者やケーブル会社のようなメディア配信企業がH.264を採用し始めたことを受け、Adobeも今の段階で同標準をサポートすることにしたという。
FlashはYou Tubeなどの動画ウェブサイトに採用されており、ストリーミングのデファクト標準となっている。
だが、Microsoftは最新技術「Silverlight」で、ウェブビデオ界におけるFlashの独占に挑戦する意向だ。Microsoftはすでに、MLB.comなど大手ビデオパブリッシャーとSilverlightの採用で契約している。
Silverlightは、「Windows Media Audio and Video」をはじめ、「VC-1」とよばれるWindows Mediaをベースとした他のビデオ圧縮標準をサポートする。Microsoftは現時点ではH.264のサポートを表明していないが、顧客のフィードバックに基づきサポートする可能性があると同社関係者は述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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