Microsoftが、Ruby言語で.Netアプリケーションを書けるようになる「IronRuby」の初期バージョンをリリースした。
MicrosoftのCommon Language RuntimeチームプログラムマネージャーJohn Lam氏は米国時間7月23日、IronRubyの初期コード投入と歩調を合わせ、Microsoftは社外からコードの貢献を募集する、と自身のブログに書いている。
Lam氏によると、同社はRubyForge上でIronRubyを完全にリリースする意向で、8月末まで広範囲に貢献を募るという。同ソフトウェアは、オープンソーススタイルの「Microsoft Permissive License」で公開されている。
IronRubyは、2007年5月開催のウェブ開発者およびデザインカンファレンス「Mix 07」で同社が発表した「Dynamic Languages Runtime」を採用している。同ランタイムがあれば、ダイナミック言語(スクリプト言語)を使って.Netアプリケーションを書けるようになる。
Microsoftがサポートの意向を示す言語としてはほかにも、Python、JavaScript(EcmaScript 3.0)、およびVisual Basicなどがある。
Microsoftが「Silverlightバージョン1.1」をリリースすれば(数カ月以内と予想される)、開発者はRubyなどの各種スクリプティング言語を使い、「Windows」やMac用「Safari」ブラウザ上でSilverlightウェブアプリケーションを構築できるようになる。
最終的には、サポートされたダイナミック言語を使って携帯端末用アプリケーションを書くことが可能になると考えられる。また、LinuxにおけるSilverlightのインプリメンテーションであるMonoプロジェクトの「Moonlight」を使うことで、Linuxアプリーションの記述が理論上可能になると思われる。
Silverlightは、AdobeのFlashに対抗し、リッチインターネットアプリケーションの記述と実行を可能にするMicrosoftの技術。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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