IBMとNovellは米国時間8月7日、Novellのデスクトップ用Linuxなど、両社のオープンソース製品へのてこ入れを目的とする2件の合意が成立したことを発表した。
両社が開発したデスクトップソフトウェアの総合パッケージを利用すると、Microsoft最新のオフィスワーカー向けソフトウェアよりも1ユーザーあたり300ドルから500ドル安いという。
このたび作成されたパッケージをIBMとNovellの両社は「オープンなコラボレーションクライアント」と表現する。これには、「Lotus Notes 8」、インスタントメッセージ(IM)ソフト「Sametime」、IBMが「Lotus」ブランドで提供し、 OpenDocumentフォーマットをネイティブサポートする軽量のプロダクティビティアプリケーションが含まれる。また両社はNovellのデスクトップ用Linux向けにワンクリックのソフトウェアインストールシステムを開発した。
IBM SoftwareのAzlan担当セールスマネージャーDagmar Ziegler氏の声明によると、両社が提供するパッケージは、Microsoftの「Office」の代替としてLinuxデスクトップ用のソフトウェアを試したいユーザーに最適という。
サーバ分野ではNovellが、IBMのオープンソースJavaアプリケーションサーバの配布とサポートを行い、「JBoss」の代替ソフトとして提供すると発表した。
JBossがNovellのライバル企業であるRed Hatに買収される前に交わされた、NovellがJBossの配布とサポートを行うという合意は、今後も有効である。
今回の合意を受けてNovellは「WebSphere Application Server Community Edition」と「SUSE Linux Enterprise Server」を利用するようユーザーに勧めている。同社が提供するパッケージには、アプリケーションをJBossからの移行ツールも提供される予定。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」