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MSの画像フォーマット「HD Photo」、JPEGが標準化を検討へ - (page 2)

文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2007年08月01日 14時50分
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 とはいえ、標準化が成功を約束するわけではない。JPEGの後継仕様「JPEG 2000」は、より高い圧縮品質を実現しているにも関わらず、メインストリーム市場には受け入れられていない。JPEG 2000も、Joint Photographic Experts Groupが標準化した仕様である。

 しかし、デジタルシネマ、医療用画像、地図や地理情報システム(GIS)など、特定の市場ではJPEG 2000が選択される場合がある。Joint Photographic Experts Groupは米国時間7月31日の声明で、それらの標準仕様の多くは符号化スキームから独立していると述べた。つまり、JPEG XRが、産業寄りのJPEG 2000のカテゴリと従来のJPEGを利用するユーザーの世界を統一できる可能性がある。

 Joint Photographic Experts Groupはまた、JPEG XR関連で取得した特許すべてを無料で利用可能にするというMicrosoftの決定を称賛した。同グループは「Microsoftによるロイヤリティフリーの約束は、JPEG委員会が仕様の採用を広く推し進め、最大多数のユーザーが実装可能であことを確認する上で、助けとなるだろう」と述べた。他の提案者にも、標準仕様の承認を申し出る際に同様の手法をとるよう推奨している。

 JPEG XRフォーマットは「Windows Media Photo」という名称で開発が始まったが、より広範な採用を促す取り組みとして、Microsoftは2006年に、より中立的な「HD Photo」という名称に変更し、制約の多いライセンスを取り下げてロイヤリティフリーの方針を採用した。同社が提案したJPEG XRという名称は、中立的であるだけでなく、今日のほぼすべてのデジタルカメラユーザーに親しまれているものである。

 名称中の「XP」は、従来のJPEGと比較して色調範囲の拡張(eXtended Range of tones)がなされたことを示している。新フォーマットについてMicrosoftが主張する利点は多数あるが、これもその1つである。JPEGでは、各ピクセルにつき、赤、青、緑の3要素を8ビットのデータで表現できる。カメラは普通12ビットデータで撮影するため、JPEGに変換すると、影になった部分の詳細な様子や白い衣服の微妙なしわなど、カメラマンが望む情報が捨てられてしまう可能性がある。JPEG XRでは、各ピクセルにつき1色あたり16もしくは32ビットのデータを保存できる。

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