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YouTubeの被害者、角川グループが動画識別技術に全面協力

鳴海淳義(編集部)2007年07月26日 14時50分
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 YouTubeが開発中の動画識別技術の実証実験に、角川グループが参加することとなった。実証するのは「フィンガープリント」と呼ばれる技術だ。コンテンツプロバイダが著作権を保有する動画と、YouTubeにアップロードされている動画が一致しているかを識別することができる。

 これまでは音声のメタデータで識別していたが、今回の実験では画像データの類似性により動画コンテンツを一致させる。これにより、動画に多少の編集を加えても識別することができるようになるという。また、例えば1話から14話まであるアニメの場合、第1話だけを認識するのではなく、すべてのコンテンツを一括して洗い出せるという。

 この実験に協力する角川デジックスは、「この技術を使うことで、動画サイトを何でも潰そうとせずに、著作権を保護しながらユーザビリティも向上させていきたい」とコメントしている。

 角川デジックスによれば、YouTubeにアップロードされている角川グループのコンテンツは15万ファイルにも上るという。しかも、そのほとんどが違法なコンテンツだ。「多いもので300万PV、全ファイル合計では1億PVに達しているだろう」(角川デジックス)

 同社はまた、「動画識別技術によってそういったコンテンツを管理できるなら、プロモーションなどを一緒にやっていきたい。できないなら、やらない。ただ、できないことを前提に文句ばかり言うことはせず、前向きに取り組んでいく」と語る。

 実験には全面協力する方針だ。実験作業はすべて角川デジックス社内で、同社のスタッフが行い、その結果を随時Googleにフィードバックして改善を求めていくという。

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