NTTドコモは7月17日、Research In Motion(RIM)社のモバイル端末「BlackBerry 8707h」と「BlackBerry Enterprise Solution」の日本語版を7月23日より発売すると発表した。これまでと同様、ドコモ法人営業部門によるシステム販売のみとなる。
昨年9月に発売した「BlackBerry 8707h」は、メールなどで日本語の表示はできたが、日本語での入力はできず、メニューも英語だった。今回発表された BlackBerry Device Software 4.2.2では、オムロンソフトウェア社のかな漢字変換エンジンを採用し、ローマ字入力や予測変換、学習機能などにも対応。日本語での使用環境が整った。また、同システムのサーバ「Black Berry Enterprise Solution」、PC上で使用するBlackBerryとの連携ソフト「BlackBerry Desktop Manager」、製品関連ドキュメントなども日本語化され、端末とインフラ、システムも含めたEnd to Endのビジネスソリューションでドコモが販売していく方針だ。価格は20 IDで45万円〜、システムインテグレーション込みで100万円〜という。
BlackBerryは、メールやメッセンジャー、アドレス帳、カレンダーなどが使えるビジネス向けのスマートフォンだ。120カ国300キャリアで展開されており、900万台以上が導入されているという。アジアでも2002年に香港で初めて発売されて以来、17地域32キャリアでサービスが行われているとしている。メールは常にプッシュ配信で届き、自らネットにチェックしにいかなくても済むが、POPメールなどには対応していない。また、専用のサーバを介することから、国内では個人で端末だけ入手しても実用できず、現状では法人向けのシステムとなっている。
昨年9月の発売から、契約数は明らかにしなかったが「好評でわりと出ている。日本語化により数万程度は出るのではないか」(NTTドコモ 法人ビジネス戦略部長 三木茂氏)とコメントした。
なお、7月18日から東京ビッグサイトで開催されるワイヤレスジャパンのドコモブースで展示される。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス