Microsoftは2007年7月のセキュリティ情報をリリースした。これに含まれる6件のアップデートのうち、3件は「緊急」、2件は「重要」、1件は「警告」レベルに分類されている。2件は「Microsoft Office」、1件は「Windows Vista Firewall」に関するものである。今回のパッチリリースでは、2005年に最初に報告された脆弱性も1件修正されている。「Windows XP Service Pack 1(SP1)」を搭載したシステムは、セキュリティ性を高めるため、直ちに「Windows XP Service Pack 2(SP2)」にアップデートする必要がある。WindowsやOfficeソフトウェアに関するMicrosoftからのセキュリティパッチはすべて、「Microsoft Update」を介して、または以下に列挙した個々のサイトから入手することができる。
MS07-036:緊急このセキュリティ情報には「Microsoft Excel の脆弱性により、リモートでコードが実行される(936542)」というタイトルが付けられている。Microsoft Office Excel 2000、Microsoft Office Excel 2002、Microsoft Office Excel 2003、Microsoft Office Excel 2007およびExcel Viewer 2003、Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パックを使用するユーザーに関係し、Common Vulnerabilities and Exposuresのリスト「CVE-2007-1756」「CVE-2007-3029」「CVE-2007-3030」に詳述された脆弱性を修正する。攻撃を受けるとリモートでコードを実行される危険性がある。
MS07-037:重要このセキュリティ情報には「Microsoft Office Publisher 2007 の脆弱性により、リモートでコードが実行される(936548)」というタイトルが付けられている。Microsoft Office Publisher 2007のユーザーに影響するが、「Microsoft Office Publisher 2000、Microsoft Office Publisher 2002、Microsoft Office Publisher 2003には影響しない。Common Vulnerabilities and Exposuresのリスト「CVE-2007-1754」に詳述された脆弱性を修正する。攻撃を受けるとリモートでコードを実行される危険性がある。
MS07-038:警告「Windows Vista ファイアウォールの脆弱性により、情報漏えいが起こる(935807)」というタイトルが付けられた本セキュリティ情報は、「Windows Vista」(32ビット版および64ビット版)を使用するユーザーに影響するが、Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003のユーザーには影響しない。Common Vulnerabilities and Exposuresのリスト「CVE-2007-3038」に詳述された脆弱性を修正する。攻撃を受けると、対象となったホストの情報が攻撃者に収集される危険性がある。
MS07-039:緊急「Windows Active Directory の脆弱性により、リモートでコードが実行される(926122)」というタイトルが付けられた本セキュリティ情報は、Windows 2000 ServerおよびWindows Server 2003を使用するユーザーに関係する。Windows 2000、Windows XP、Windows Vistaは、問題の影響を受けない。攻撃を受けると、攻撃者が対象となったシステムの制御を得て、プログラムをインストールしたり、データを参照、変更、削除したり、新しいアカウントを作成したりする危険性がある。
MS07-040:緊急「.NET Frameworkの脆弱性により、リモートでコードが実行される(931212)」というタイトルが付けられた本セキュリティ情報は、全Windowsプラットフォーム上で.Net Framework 1.0、.Net Framework 1.1、.Net Framework 2.0を使用するユーザーに影響する。.Net Framework 3.0のユーザーには影響しない。Common Vulnerabilities and Exposuresのリスト「CVE-2007-0041」「CVE-2007-0042」「CVE-2007-0043」に詳述された脆弱性を修正する。攻撃を受けると、リモートでコードを実行さ れたり、情報が漏えいしたりする危険性がある。
MS07-041:重要「Microsoftインターネットインフォメーションサービスの脆弱性により、リモートでコードが実行される(939373)」というタイトルが付けられた本件は、Windows XP Professional SP 2上で稼働する「Microsoft Internet Information Services(IIS)5.1」を使用するユーザーに関係するが、Windows 2000、Windows XP Home SP 2、Windows Server 2003、Windows Vistaには影響しない。「CVE-2005-4360」に詳述された脆弱性を修正する。攻撃を受けると、攻撃者が対象となったシステムの制御を得る危険性がある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス