Microsoftは米国時間7月5日、「Xbox 360」の保証期間延長にともなう10億ドルの予算計上を明らかにした。同ゲーム機でハードウェアの不具合が発生しやすいとの調査結果が出たことを受けたもの。
Microsoftは声明のなかで、「Xbox 360の修理件数は容認できないとの判断から、Microsoftは一般ハードウェアエラーの原因を調べる大規模調査に踏み切った」と述べた。
Microsoftによると、徹底調査の結果、ゲーム機の3つのライトの点灯が示す一般ハードウェアエラーを引き起こす「多数の原因」の存在が明らかになったという。同社は保証期間延長のほかに、設計の一部を見直したという。
Microsoftは、購入日から最大3年間、不具合が発生したマシンについては保証をするという。新しい保証内容をカバーするために、Microsoftでは直近の四半期に10億5000万〜11億5000万ドルの税引き前費用を計上するという。
Entertainment and Devices部門のプレジデントRobbie Bach氏は声明のなかで、「Xbox 360オーナーの大半には発売初日からゲーム機に非常に満足していただいている。だが、今回の問題で一部に迷惑をかけたことを申し訳なく思う」と述べた。
さらにMicrosoftは5日、Xbox 360が6月30日締めの会計年度までに1200万台の売上目標を達成できなかったことも明らかにした。最高財務責任者(CFO)のChris Liddell氏が電話会議であきらかにしたところでは、販売台数は1160万台だったという。
Liddell氏は、予測に「ほんのわずかとどかなかった」としたものの、「数字には満足している」と加えた。
Xbox 360の問題に関する報告は、2005年11月の発売開始直後から出始めていた。
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