NTTドコモは7月4日、704iシリーズ8機種を発表した。ワンセグを搭載したD704iやSH704i、ハイスピード(HSDPA)に対応したL704iなど、70xiシリーズの特徴であるスリムさとコンパクトさを保ちつつ、90xiシリーズの機能を取り入れた。8機種のうち4機種が国際ローミングに対応し、“ライフスタイルにあわせて機能を選ぶ”をコンセプトにしたラインアップとなっている。7月〜10月にかけて順次発売する。
2005年から発売した70xシリーズだが、上位モデルである最新機能を詰め込んだフルパッケージの90xiシリーズとの差別化ができず伸び悩んでいた。2007年1月に発表した703iシリーズは、9.9mmの薄型ケータイやウォータープルーフケータイなどを個性的なラインアップしたことで急激に伸びた。2007年5月時点で、FOMA累計3712万契約のうち、1429万台が70Xiシリーズだという。「ライフスタイルに合ったケータイを提供するコンセプトは、間違っていなかった。704iは、必要とされる機能をさまざまなターゲットに合わせてセレクトした“Made For You”(あなたのための)ケータイ。必要と自分にはどれが合うんだろうという視点で見て欲しい」(NTTドコモ 執行役員 プロダクト&サービス本部 プロダクト部長の永田清人氏)と語った。
今回のラインアップで目玉となるのは、ワンセグを搭載したD704iとSH704i、ハイスピード(HSDPA)対応のL704iだ。発表会の中で、永田氏と三菱電機、シャープ、LG電子ジャパンの開発担当者を交え、トークセッションを行った。
トークセッションでは、開発にあたり苦労した点やターゲットなどを各社が語った。D704iを担当した三菱電機 NTT事業部 NTTモバイルターミナル販売促進部主任の福室聡子氏は、「コンパクトさと長時間化を図るのが大変だった。ワンセグは、スライドを開けると画面が縦になり、閉じると横になる。スライドにかかわる機能も苦労した。コンパクトにすることで、女性を意識したつくりになっている。デコメコンテンツもプリインストールしており、手軽にワンセグを楽しみたい男女に使って欲しい」と語った。D704iは高さ99mmとコンパクトながらも視聴時間は5時間半(最長)が可能という。
SH704iを担当したシャープ通信システム事業本部 パーソナル通信第1事業部 商品企画部の?田沙織氏は、「20代女性がメインターゲット。ワンセグながらも17.7mmの薄さを実現し、アルミパネルも90xシリーズとは異なる加工方法(ポリッシュ仕上げ)をとっている。ワンセグの画質やデザインの高級感は、シャープのこだわり。(指定した時間にワンセグをタイマー起動できる)お目覚めTVや卓上時計なども入れており、これまでワンセグはいらないと思っていた人に使って欲しい」と話した。
L704iを担当したLG電子ジャパン モバイルコミュニケーション セールスグループ 課長代理の李東祐氏は、「全世界で発売から15カ月で1000万台を突破した、LGグローバルデザインの“Chocolate”がドコモ向けに生まれ変わった。ヨーロッパのものは、これより一回り小さいが、パネルキーにタッチすると振動する振動パッドは、日本向けに開発したもの」とデザイン性をアピールした。なお、HSDPAとミュージックチャネルにも対応。国際ローミングは、GSM+3Gに対応している。
このほかに、閉じたままカメラを起動したり、本体のスライドを開くとフラッシュ撮影ができる薄型カメラケータイP704i。9種類の着せ替えができるパネルSO704i。外観は大きく変わらないが、海外でも使えるWORLD WING(3G)に対応した、F704i、N704iμ、P704iμを発表した。
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