ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK)は6月28日、5〜6月に発売が開始された、携帯電話各社の夏モデル販売動向速報を発表した。
調査の結果、夏モデル発売後の端末販売シェアは、NTTドコモ53%、au27%、ソフトバンクモバイル20%の順。携帯帯番号ポータビリティ制度(MNP)開始前後で端末販売のシェア(台数ベース)が4%減となっていたNTTドコモが今回、シェアを回復した。
また、ドコモの2006年夏モデル、2006年冬モデルと、今夏モデルの初期販売状況を比較してみると、今夏モデルは発売2週目から5週目までの販売ペースが過去2シーズンを上回っており、順調な滑り出しであることがうかがえる結果となった。
ドコモの機種別では、シリーズ唯一のワンセグ搭載端末、富士通のF904iや、シャープのSH904iが好調で、ドコモの販売を底上げしている。一方、同様に前評判の高かったNECのN904iは販売開始の翌週から失速。一部で品不足になったことが要因と見られ、在庫が確保でき次第、回復基調になるものと期待される。
au端末の今夏モデルの初動発売状況は、過去2シーズンと同様の販売ペースで進捗しており、契約純増数とともに好調ぶりが予測される。また、機種別では販売台数そのものの伸び率は鈍化し始めているものの、au以外も含めた全キャリアの機種において、新モデルが上位にランクインし、健闘している。
一方、携帯電話市場全体を見た場合、2007年1〜5月までの対前年比は20%増加。さらに、夏モデル発売後の前年比は24%増となっており、新規ユーザーの競争激化により、各社がさまざまな対策を講じる結果、新生活シーズンの3〜4月だけでなく、夏商戦期においても全体市場の拡大に影響していると分析される。
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