三菱重工業は28日、名古屋航空宇宙システム製作所飛島工場(愛知県飛島村)で製造中だった月周回人工衛星「かぐや」打ち上げ用のH−2Aロケットが完成したと発表した。
ロケットは第1段エンジン(長さ30メートル)、第2段エンジン(同12メートル)で構成。総重量は320トン。第1段エンジンには、初めて三菱のシンボルマーク「スリーダイヤ」が掲げられた。ロケットの製造費は打ち上げに関する費用も含めて110億円。
ロケットは、30日に同工場から専用船で出荷。種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)で3トンの人工衛星をロケット最上段に積み、8月16日午前9時30分48秒に打ち上げられる予定。
三菱重工はこれまで12機のロケットを製作してきたが、いずれもロケットの製作や組み立てが中心だった。2003年の特殊法人改革で宇宙開発事業団が独立行政法人化され、宇宙航空開発研究機構(JAXA)に衣替えしたのを受け、今回のロケットからは天候判断など打ち上げに関する実務も三菱重工が担当する。
同社では今後、年間2機のロケット打ち上げを受注したい考え。「打ち上げの信頼性を損なわない方向でコストダウンも図りたい」(前村孝志・名航技監・技師長)とし、将来的にはロケットに企業広告を掲載することも検討する。
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