Verizon Wirelessは米国時間6月20日、携帯電話加入者同士が自分の携帯電話を使って送金できるようにするため決済会社のObopayと提携したことを明らかにした。
Obopayのアプリケーションを利用すると、携帯電話番号を持つならどの人にでもワイヤレスネットワークを問わず送金できるようになる。しかし、受け取り側もObopayへの登録が必要となる。
このアプリケーションは、Verizonの「Get It Now」サービスから利用可能で、Get It Nowのカタログにアクセス可能なデバイスのみの対応となる予定。
携帯電話を使って何かの代金を支払うコンセプトは以前からあった。eBayの「PayPal」は、既にモバイルバージョンも用意している。しかし、同サービスはすべての携帯電話や電話事業者に対応しているわけではないため、普及には時間がかかっている。
しかし業界の多くは、電話端末本体にサービスが内蔵されればこうした状況もすぐ変わる、と考えている。NokiaとAT&Tは2007年に入ってから、支払用端末に自分の携帯電話をかざして地下鉄に乗車したり、McDonald'sでフライドポテトを購入したりすることが可能になる決済システムの試験を実施した。AT&Tはさらに、加入者が携帯電話を使って、自分の銀行口座管理や、請求書の支払いを可能にするモバイルバンキングサービスを提供していくことも2007年に入ってから明らかにしている。
Verizonの最高経営責任者(CEO)であるIvan Seidenberg氏は20日に開催の業界見本市で、「以前は、出かけるときは携帯電話、車のカギ、そして財布を忘れるなと言われていた」と述べ、「コンバージドサービスにおける次の革新の波があれば、携帯電話だけあれば良くなる日も遠くはない」と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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