では、いよいよ、ジュークボックス機能にトライしてみよう。ファンクション画面には、HDD、CD、ネットワーク機器、外部入力機器など、入力切り替えができる画面だ。中央に目立つのが「HDDジュークボックス」と「おまかせチャンネル」。「HDDジュークボックス」はHDDに取り込んだ曲を再生する機能。アルバム別、アーティスト別などの表示ができる。
このHDDプレーヤーで最大の独自機能はもう1つの「おまかせチェンネル」。「おまかせチャンネル」はHDDに貯めた曲を、ソニー独自の12音解析技術を使い、25チャンネルに自動で分ける機能。HDDに取り込んだ曲だけで、25番組の有線放送ができるわけだ。
25チャンネルは、大きくわけて「ベーシック」「フィール」「スタイル」「シーン」の4つに分けられる。「ベーシック」は。その名のとおり普段使いに最適なカテゴリー。朝、昼、夕方、夜、深夜といったように、時間帯毎にオススメの曲を流してくれる。通常はこのチェンネルにあわせておけば、いつでも心地よいBGMが流れるようになる。
「フィール」は気分にあわせて選ぶチャンネルがそろう。「ファイン・デイ」「レイニー・デイ」など、その時の気分や天候に合わせてぴったりの曲を用意してくれる。
「スタイル」は「カフェ」「ソファ・ラウンジ」「ダンスフロア」など場所に関連するチャンネルが多い。
「シーン」は「ウォーク」「ラン」「ヨガ」など、ワークアウト用の曲がピックアップされる。これ以外にも様々なチャンネルがあるが、全部は紹介しきれないので、気になる人は店頭で試してほしい。
いずれのチャンネルを選んでも、曲はサビ部分から流れるため、チャンネルを選んでから前奏が終わるまで、どんな曲がかかるのかを待たなくていい。今の気分に合わせて、チャンネルを選べるので大変便利だ。
おまかせチャンネル再生中にリモコンのA、Y、Mのボタンを押すと、再生中の曲に合わせてMIXチャンネルを作り出す。
・AはArtistボタン。同じアーティストの曲を探して再生。
・YはYearボタン。年代が近い曲のMIXチャンネルを作り出す。
・MはMoodボタン。ムードが似ている曲で構成される。
懐かしい曲だなぁと思ったときに、Yボタンを押せば、さらにそのときの思い出たっぷりの曲が流されるというわけだ。
HDDに録り貯めた曲は、ウォークマンやPSP、携帯電話に転送することが可能だ。おまかせチャンネルの曲をそのままウォークマンへ転送することもできる。特にラン、ウォーキング、ヨガといったチャンネルの曲を、ウォークマンに持ち出して、ジョギングしたり、ジムで使えるのは便利だ。
HDDコンポ自体は、今や決して珍しい商品ではない。もはやミニコンポには、当たり前の機能といってもいいかもしれない。だが、ソニーの「NETJUKE」には、12音解析という他社を圧倒する独自のソフトがある。
「家にあるCDを分かりやすく整理しよう」「PCがなくても、デジタルプレーヤーが使える」といった“必要性”にかられたHDDコンポを使うというよりは、音楽をもっと楽しもうという姿勢があり、ソニーの遊び心が現れた使うのが楽しくなる傑作コンポと思っていた。
しかも、おまかせチャンネルで使われる曲は、自分のCD棚の曲であり、基本的には好きな曲しかない。つまり、自分専用のDJがこのコンポに入っていて、気分に合わせて曲を選んでくれるのだ。
今回あらたに、その「NETJUKE」の機能が、ハイファイコンポーネントに導入された。30代以上の男性なら、アンプやスピーカーをすでに持っている人も多い。そのような人なら、これまでのCDプレーヤーに入れ替えて、そのまま、このコンポが使える。
今後は、CDプレーヤーからHDDプレーヤーへと、ハイファイプレーヤーも以降していくだろう。ハイファイ新時代の1号機となりうる能力を秘めたプレーヤーだ。
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