ミニコンポのお手軽高機能をそのまま移植--ハイファイオーディオ、ソニー「NAC-HD1」 - (page 2)

堀江大輔(D☆FUNK)2007年06月18日 19時00分
ソニー
内容:ハイファイCDプレーヤーに250GバイトHDDを搭載させて、新コンセプトのプレーヤー「NAC-HD1」が、ソニーから登場した。同社製のミニコンポ「NETJUKE」に搭載された12音解析技術を搭載し、オリジナルジュークボックス感覚の使い勝手をハイファイオーディオの高音質で楽しめる。

リニアPCM録音で発揮するクリアかつ表現力豊かな再生音

 では早速、HDD機能を試してみることにしよう。HDDへの録音形式は、ATRAC、MP3、リニアPCMの録音に対応している。HDDは250Gバイトあり、最大4万曲、CDと同じ非圧縮のリニアPCMでもCD約380枚分も記録できる。

  • CDを挿入してフロントパネルのHDD録音ボタンを押せば転送を開始する。

 実際リニアPCMとATRACで録音したクラッシックのアンサンブルを比較視聴した。システムは、ソニー製のアンプ「TA-FA1200ES」(約15万円)とスピーカー「SS-K30ED」(約5万円)を使用している。中級クラスのシステムだが、それでも、曇りガラスが1枚取れたようにスッキリと晴れた音が聞ける。音がクリアになると同時に、音場も、前後の空間を描き分けられる。このプレーヤーを購入しようという音意識の高い人は、当然のようにリニアPCMで録音するのだろう。

 CDからHDDへの転送は実に簡単。CDをトレイに乗せて、HDD録音ボタンを押す。以上でおしまいだ。タイトルを入力する必要はない。内蔵HDDに登録されたアルバム情報か、最新タイトルなどはネット上からアルバム情報を拾ってきて、自動的にタイトルを入力してHDDに保存される。

 MDなどの外部機器を接続してHDDに保存することもできるが、この場合には曲の波形を識別して曲のタイトルが自動入力される。ストックしたMDの曲を、デジタルプレーヤーに移せず困っていた人も、簡単にデジタルデータ変換ができる。

  • CDからHDDに音楽を転送中の画面。転送速度は最大16倍速

  • ファンクション機能 入力切り替えに該当する画面。それぞれのアイコンを選択することで、様々な機能が楽しめる

  • HDD再生画面。アーティスト、タイトル、アルバム名などは自動登録されている

 FM/AMチューナーを内蔵しているため、ラジオ番組をHDDに録音することもできる。面白いのが、ラジオの音楽部分とトーク部分を自動で分類して記録できること。例えば、1日中FMを録音しておくだけでも、トーク部分と音楽部分が別々に録音されているので、いつの間にか最新のヒット曲リストができあがっているわけだ。ただし、この場合曲名は登録されない。

 タイマー記録にも対応しているので、英会話番組や朝のニュースを録音しておき、ウォークマンに取り出して、通勤電車で聴くという使い方をしても便利だろう。

 また、LAN接続しておけば、PCに保存した曲を本体のHDDに取り込んだり、本体のHDDに取り込んだ曲をPCに移動させることもできる。

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