では早速、HDD機能を試してみることにしよう。HDDへの録音形式は、ATRAC、MP3、リニアPCMの録音に対応している。HDDは250Gバイトあり、最大4万曲、CDと同じ非圧縮のリニアPCMでもCD約380枚分も記録できる。
実際リニアPCMとATRACで録音したクラッシックのアンサンブルを比較視聴した。システムは、ソニー製のアンプ「TA-FA1200ES」(約15万円)とスピーカー「SS-K30ED」(約5万円)を使用している。中級クラスのシステムだが、それでも、曇りガラスが1枚取れたようにスッキリと晴れた音が聞ける。音がクリアになると同時に、音場も、前後の空間を描き分けられる。このプレーヤーを購入しようという音意識の高い人は、当然のようにリニアPCMで録音するのだろう。
CDからHDDへの転送は実に簡単。CDをトレイに乗せて、HDD録音ボタンを押す。以上でおしまいだ。タイトルを入力する必要はない。内蔵HDDに登録されたアルバム情報か、最新タイトルなどはネット上からアルバム情報を拾ってきて、自動的にタイトルを入力してHDDに保存される。
MDなどの外部機器を接続してHDDに保存することもできるが、この場合には曲の波形を識別して曲のタイトルが自動入力される。ストックしたMDの曲を、デジタルプレーヤーに移せず困っていた人も、簡単にデジタルデータ変換ができる。
FM/AMチューナーを内蔵しているため、ラジオ番組をHDDに録音することもできる。面白いのが、ラジオの音楽部分とトーク部分を自動で分類して記録できること。例えば、1日中FMを録音しておくだけでも、トーク部分と音楽部分が別々に録音されているので、いつの間にか最新のヒット曲リストができあがっているわけだ。ただし、この場合曲名は登録されない。
タイマー記録にも対応しているので、英会話番組や朝のニュースを録音しておき、ウォークマンに取り出して、通勤電車で聴くという使い方をしても便利だろう。
また、LAN接続しておけば、PCに保存した曲を本体のHDDに取り込んだり、本体のHDDに取り込んだ曲をPCに移動させることもできる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境