JCNとKDDI、協業でVODサービスの提供を開始

 ジャパンケーブルネット(JCN)とKDDIは6月12日、協業によりVODサービスの提供を開始すると発表した。

 このサービスは、JCNグループのケーブルテレビ(CATV)局のデジタル放送サービスに契約しているユーザー向けのVODサービス。コンテンツはKDDIが提供し、ユーザーは現在利用しているセットトップボックス経由でビデオコンテンツを楽しむことができる。サービスは7月からJCN八王子エリアで開始され、9月からJCNグループ各局で順次提供を開始する。

 JCNグループのCATV局のCATV網とKDDIの中継網CDNを活用したもの。国内デジタル放送の標準規格である双方向データ放送方式(Broadcast Markup Language:BML)を採用しており、テレビと親和性の高い操作性を実現したVODサービスとなっている。

 今回のサービスでは、CATV局側で独自のコンテンツを用意することも可能となっている。このためJCNグループ各局は将来、契約しているユーザーに地域情報などをオンデマンドで提供し、デジタルコミュニティーチャンネルやデータ放送との融合を進めていく計画だ。

 KDDIでは、これまでもCATV事業者各社とのケーブルプラス電話にかかる提携を進めているが、これにVODサービスを加えることで、より広い範囲でCATV事業者各社との提携を図っていく予定としている。

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