PCの使用台数が10億台を突破するまでには27年かかったが、市場調査会社によれば、20億台の突破までには5年ほどしかかからないだろうという。
米調査会社のForrester Researchは米国時間6月11日、「Worldwide PC Adoption Forecast to 2015」と題した報告書を発表した。同社は、次の10億台の主なユーザーは、ブラジルやロシア、インド、中国といった新興国の、これまでPCを1度も使用したことのなかった人たちになるだろうと述べている。同社によれば、これらの国では、2015年までに少なくとも7億7500万台のPCが新たに使用されるようになるという。
PCへのアクセスが可能になることは、それらのユーザーにとって有益なだけでなく、PCメーカーや販売会社にとっても、大きな売り上げ拡大のチャンスを表している。PC業界は、既存ユーザーのPCの買い換えによってもまだ利益を得ることはできるが、これまで1度もPCを所有したことのないユーザーの数は既存ユーザーよりもはるかに多く、そこをターゲットにすれば巨額の売り上げが見込める。
ただし、新市場への参入には当然ながら難点もあると、同報告書では警告している。十分に成長した市場では、PC販売会社はPCの購入サイクルをかなり正確に予測することが可能だが、未開拓の市場では、その予測がかなり難しい。したがって、今後10年間は、ベンダー同士が協力して、適切な生産量を測定していく必要があるだろうと、Forresterは述べている。
さらに、PCの所有や使用台数の急増の一部は、「One Laptop Per Child」(OLPC)や、Microsoftの「Unlimited Potential」、Intelの「World Ahead」、AMDの「50x15」といった、廉価版のPCを恵まれない子どもたちや発展途上国に提供することを目的としたプログラムによるものになるだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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