このケータイのすごいところは、コンパクトと呼べるボディにすべての機能が盛り込まれている点。
通信面では、下り2.4Mbps、上り144kbpsの通信に対応し、赤外線は高速企画に当たるIrSimpleにも対応し、通信機能は他のau端末を踏襲している。ディスプレイについては後に触れるが、ケータイのメインディスプレイとしては初めてとなる、有機ELを採用したQVGA 320×240ディスプレイを搭載した。
この有機ELディスプレイには、カメラ撮影や撮影画像の表示はもちろんのこと、ワンセグ、LISMOビデオクリップ、EZチャンネルプラスといった動画コンテンツ、EZニュースフラッシュやEZブックといった文字や画像のコンテンツを映し出す事ができる。今までと同じコンテンツを見ていたとしても、見違えるほどキレイに見えるのが、この端末の1つの特徴になっている。
GPSも搭載しており、EZナビウォークや助手席ナビも利用可能。さらにEZ FeliCaに対応し、おサイフケータイのアプリを活用することもできる。またauのケータイとして基本スペックとなったEZ着うたやLISMOなどの音楽コンテンツ、FMラジオも受信して楽しむことも可能。
久々にきちんとポケットに収まる端末で、エンターテインメントから生活ツールまでのすべてを網羅しているパッケージングのうまさには脱帽させられる。当然すべての機能を使いこなすわけではないかも知れないが、この端末を使うことに対するある種の安心感みたいなモノが、このパッケージングから現れているように思える。
一方で、ンパクトさ故の不便な点もある。ワンセグやFMラジオを受信するためには、角形イヤフォン端子に付属してくる専用の延長ケーブルを接続する必要がある。このケーブルを接続しない場合、一切のテレビやFMの受信はできなかった。LISMOなどの音楽サービスを利用する場合は、イヤホンジャックへの変換端子を兼ねているので、常に持ち歩くことになるだろうが、そうでないユーザーにとっては、ケータイからしっぽをはやすようなスタイルは使い勝手が悪いだろう。
せめてボディと同じ色の固いアンテナが付属していてもよかったかも知れない。
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