独創的な表面の質感と、有機ELをメインディスプレイに搭載した初めてのケータイ、という2つの大きな話題を以て登場したMEDIA SKIN。しかし中身は、薄型に留まらない、すべての機能を備えた、最もコンパクトなケータイの1つとして、スマートな存在感を醸し出している。
さらにMEDIA SKINという名前に恥じないメディア視聴対応も素晴らしい。映像系はワンセグだけでなく、LISMOビデオクリップやEZチャンネルプラスといった多彩なソースを扱うことができるし、着うた、LISMO、FMラジオなどの音声系のメディアへの対応も、ケータイの世界で現在考え得るすべてを満たしている。
おサイフケータイ、GPSによるナビゲーションなども考えると、生活に必要な1台ならぬ、1枚として、1つの答えをやっと出してくれたケータイではないか、と考えている。コンパクトに収めるパッケージングのうまさと、それを包み込む心地よさとビビッドの世界観。日本のケータイカルチャーが誇るべき1台の誕生である。ニューヨーク・マンハッタンにあるMoMA(近代美術館)にも、他のau design projectの3製品とともに永久所蔵されることになったのは、とてもよいニュースだ。
実際に僕もメインのケータイとして使い始めた。その中でこれは搭載される機能的にも、長く使えそうなケータイだし、デザインにこだわっている端末なので、キレイに使いたい、そう確信を強くした矢先、早速地面に落としてしまった。残念ながら角から落下し、落下してない他の角もバウンドして当たった。当然塗料がはげてしまった。
マットな質感によって、微妙に表面が落ち着きのあるオレンジになっているが、その表面の凹凸がはげてしまい、相対的に白っぽい部分が見えてしまった。謝って落下させてしまうのは、メーカーの方には大変申し訳ないと思いつつ、ケータイの宿命と言ってよいかもしれない。そういうときには、ちょっと打たれ弱い側面も見せる。
また、ブラックジーンズのポケットに入れて、汗ばむ陽気の中を歩いていたら、オレンジのMEDIA SKINがジーンズの色で黒っぽく汚れてしまった。もちろんウエットティッシュで簡単に落とすことができたが、これも今までのケータイにはない気遣いが必要になるのだ、と気づかされた瞬間である。
使っているヒトがモノとしてのケータイ、MEDIA SKINに気遣いながらも、力強くそしてスマートに生活を支えてくれる、愛すべき生活のパートナーとしてかわいがっていこうと思う。
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