MEDIA SKINの中で唯一心地よさと無縁になってしまっている部分は、キーだ。
フリップを開けてみるとそこには透明感ある表面の黒いボタンが隙間なくびっしりと敷き詰められている。握ってみても、ちょうどよい位置で固定されるフリップは、手と干渉しない。むしろ、手のひらの真ん中あたりにフリップを当てることで、端末のホールド感を増すことにも成功している。
確かにクールではあるMEDIA SKINのキーは、幅こそ16mmと広いものの、高さは4.5mm程度しかない。通話以上にメールやSNSなどの利用が注目されている中で、使いやすいか?快適か?と言われれば、快適とは言えない。慣れるまでは当然押し間違いが頻発して悩まされることになる。特に、変換しようと下矢印ボタンを押そうとしてクリアキーを押してしまったり、1キー(あ)を押そうとして通話キーを押してしまったり(入力中のモノがクリアされる)、このあたりは不便だった。
とはいえ、クリック感はしっかりとしており、指の太い僕でも幅のおかげで、縦方向の調節をシビアにしていけば、慣れによって押し間違いはなんとか収まってくる。通常のトグル入力ではなく、2タッチ入力(ポケベル入力)を選択しても、最近身近に使ってきたDoCoMo N703iμやSoftBank 911Tに遜色ないスピードでの打鍵が可能になった。
文字入力に組み合わせられる漢字変換はAdvanced Wnn V2 Ex。予測変換機能も備え、1文字目を入力すると、候補が表示されて、そこから選択することで素早い単語入力が可能だ。ただ、他のケータイの使い始めに比べると、メールで利用するような語彙力にかけているような印象を覚えた。
しかし実際にメールのやりとりが始まると、予測変換効率がめざましく改善してくる。これは、メールの本文を解析して、漢字やカタカナ語などの辞書にない語彙を抜き取ってきて学習し、予測変換の候補に含めるAdvanced Wnn V2の機能が功を奏していると言える。決して入力するキーが快適ではないだけに、このような学習機能で極力予測変換だけでメール作成などを済ませようとするシステムとの組み合わせはうまくいっていると思った。
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