SBI RoboがSTUDIO 4℃とジョイントベンチャー--仮想世界「東京0区」構想が明らかに

岩本有平(編集部)2007年06月06日 17時08分

 SBIホールディングスは6月6日、SBIホールディングスおよび同社子会社のSBI Roboが提供する予定の仮想世界「Cyber MEGACITY - 東京0区」の開発運営にむけ、アニメーション企画制作を行う美よんどしい、企画コンサルティング会社アーカイブゲートとのジョイントベンチャー設立について、基本合意したことを発表した。

 Cyber MEGACITYはSBIホールディングスグループが構想中の仮想世界サービスだ。東京湾に浮かぶ仮想都市「東京0区」をネット上に用意し、ユーザーに公開。ユーザーには仮想世界上の住所が与えられ、仮想世界の中で生活できるほか、仮想通貨を購入することにより不動産取引や為替取引など、現実世界同様の金融取引が行えるというものだ。世界観の詳細については、SBI Roboが公式のWikiにて公開している。

 今後は、設立されるジョイントベンチャーがサービス運営を行う予定で、SBIホールディングスが仮想世界を含めた金融プラットフォームの企画開発や運用管理を行い、SBI Roboが仮想世界のシステム開発を担当する。また、美よんどしいの関連会社でアニメーション制作を行うSTUDIO 4℃が仮想世界のグランドデザインおよび都市デザインを担当し、アーカイブゲートが仮想世界に冠する企画コンサルティングや営業販売を行う。

 建物やアバターなどのデジタルコンテンツはSTUDIO 4℃が制作するだけでなく、一般のクリエーターも自由に制作可能になる予定で、一般クリエーター作成のコンテンツについては、クリエーターの著作物として扱い、仮想世界内での売買も可能になる予定だ。クリエーター育成に力を入れていき、都市のデザインなども可能なSTUDIO 4℃の公認クリエーター制度の導入も検討している。

 仮想世界の開発については、オンラインゲーム制作会社との協業を検討しており、「アジアや欧米の各社と交渉中であり、Second Life(を運営するLinden Lab)もその選択肢の1つ」(SBI Robo代表取締役社長の渡部薫氏)としている。

 4社は6月中にも合弁契約書を締結する予定で、出資比率はSBIホールディングスが52%、SBI Roboが25%、美よんどしいが20%、アーカイブゲートが3%となる。7月にも開発を始め、2008年前半のベータ版サービス提供を目指す。

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