Googleマップ上に第三者がさまざまな情報を掲載できるサービス「Googleマップレット」が5月31日に日本で公開された。これまでGoogleマップではGoogleが用意した店舗情報などしか見られなかったが、Googleマップレットの導入によりGoogleマップは一気に多くの情報を表示するサービスへと変化を遂げた。
GoogleマップレットはGoogleマップの機能を拡張するサービスで、Googleマップ上にホテルや学校などの位置情報を掲載できるコンポーネントだ。
これまでGoogleは、第三者がGoogleマップを使ったサービスを自分たちのサイトで提供できるようにAPIを公開してきた。しかし、Googleによれば「開発者が自社サイトでGoogleマップを使ったサービスを提供してもユーザーを多く獲得できていない現状がある」(グーグルシニアプロダクトマネージャーの及川卓也氏)という。Googleマップには非常に多くのユーザーが日々訪れていることから、Googleのサイトから開発者のサイトに誘導する仕組みを用意したほうがいいのではないかと考えたというのだ。
「いままではGoogleマップを開発者のサイトに取り込んでもらう形だったが、今回はその逆。サービスをGoogleマップに取り込ませてもらう」(及川氏)
ホテル情報やレストラン情報など、場所に関する情報を持っている人であれば、誰でもGoogleマップレットを開発できる。開発者向けのツールとして、ブラウザ上でMappletsを開発できる「Mapplet Scratch Pad」なども提供しており、専用のサーバなどを用意する必要もないという。
複数のマップレットをGoogleマップ上に表示することもできる。このため、まず特定の地域のホテルを探し、その周辺にあるカフェを表示させるといった使い方も可能だ。
Googleマップレットは、GoogleガジェットAPIとGoogleマップAPIを組み合わせることで実現した。「それぞれのサービスとGoogleマップのマッシュアップをさらにマッシュアップしてなるべく見やすくしている。いわばマッシュアップのマッシュアップだ」(Adam Schuck氏)
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