Wozniak氏にとって、エレクトロニクスとコンピュータについて開眼した瞬間は小学5年生のとき、バイナリの世界がすべて0と1で成り立っていることを雑誌で読んだときだったという。
Wozniak氏は続けて次のように述べた「0と1を足して何ができるかを発見することをこよなく愛していた5年生の私にとって、そこには科学から得られる独特の達成感があり、これ以上高レベルの数学は必要なかった」。
Wozniak氏は、いたずら心があることで常に知られてきたが、そのきっかけとも言える出来事について次のように語っている。
幼少のころ、エンジニアである父の会社を訪れた際に、連鎖的なアクションのおおもとであるスイッチを入れる役を任せられたという。ところが、ゴーサインを待ちきれなかったWozniak少年は、自らの行動に出ることを決断する。
少しタイミングが早かったが、機械に歩み寄ってスイッチを入れたというWozniak氏は、当時を思い出しながら「今から思えば、あれが最初の悪ふざけだったかもしれない」と言う。
Wozniak氏は、独特の即興的な話しぶりにふさわしく、次の話題にすばやく切り替えた。
次の思い出話として触れたのは、集団に溶け込めなかった学生時代だった。
「(私と友人たちは)早い時期から自分たちが電子分野のおたくであることを認識していた。それゆえに、他の『普通』の生徒たちからは離れた存在であった」と言う。
その一方で、コンピュータ、エレクトロニクス、エンジニアリングの知識から得たパワーが、内気な一面をある程度克服するうえで役立ったとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」