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S・ウォズニアック氏が語る数学と工学の世界--DIYの祭典Maker Faireで講演

文:Daniel Terdiman(CNET News.com)
翻訳校正:株式会社アークコミュニケーションズ、大久保崇子
2007年05月31日 16時00分
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 カリフォルニア州サンマテオ発、DIY(Do It Yourself)の祭典Maker Faireを象徴する人物を1人挙げるとすれば、それは間違いなくSteve Wozniak氏であろう。

 だからこそ、Wozniak氏による講演が予定されていた5月19日の午後のイベントは、同氏の話を聞こうと集まった観衆で立ち見客が出るほどの混み具合となり、予定の時間を5分過ぎてもWozniak氏が姿を見せなかったときは、ある種の戸惑いが観衆の間に広がり始めていた。

 しかし、そんな心配は無用であった。Apple Computerの共同設立者であり、コンピュータ業界の英雄的存在であるWozniak氏がセグウェイに乗ってステージ右手に現れると、客席に興奮の渦が巻き起こったのである。

 サンフランシスコの南に位置する小さな町で週末を通して開催されたMaker Faireは、DIY、ハッキング、ファイアアート、ロボット、マッドサイエンティスト、マッドクラフターなど、さまざまなクリエーターを集めた祭典であるが、Wozの愛称で親しまれるWozniak氏自身も、実はこのMaker Faireに参加したのは2007年が最初ではない。

 2006年のイベントにおけるWozniak氏は、セグウェイに乗ってポロ競技に興じたぐらいであったが、今回の祭典では、数学と工学に関する熱意に満ちた講演を観衆に向けて行うことが予定されていた。

 こういったテーマの演説は、一般的な講演会であれば観衆からの不満の声を招く可能性がなきにしもあらずだが、その道に秀でたエンジニアやハッカー、そして将来のWozを目指す者たちが集まるMaker Faireにとっては、まさに待ち望まれているメッセージであった。

 Wozniak氏は「このイベントは、私が若かったころに目指していたこと、つまりじっくり考えて何か面白いものを作り上げるというコンセプトを体現したものである」と述べ、演説の口火を切った。

 Wozniak氏はまるで遅刻の埋め合わせをするかのように、マシンの使い方を理解することによって得られるエネルギー(それは、今日にいたってもWozniak氏を奮い立たせ続けているエネルギーである)について熱弁をふるった。

 「目標を達成したときに得られるこの感動が一生心から離れることはない」とWozniak氏は語った。

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