EM・ONEはノートパソコンの夢を見るか?(前編)--イーモバイル「EM・ONE」 - (page 12)

シャープ
内容:2007.3.31からサービスを開始した“第4の携帯キャリア”である、新規参入業者イー・モバイル。開業と同時に発売されたのは、PDAタイプの「EM・ONE(型番:S01SH)」とPCカード型の「D01NE」の2機種。今回お送りするレビューでは、注目度が高い「EM・ONE」について、使い込んでみた感想を交えて紹介していこう。

通信速度はいかに?

 本機の大きな特徴の1つである「HSDPAにおける通信速度」については、興味を持っている人も多いだろう。先に結論をひと言で言っておくと「大満足」と言っておきたい。

BNR Speed Test(画像読み込み版) http://www.musen-lan.com/speed/speed-img.htmlBNR Speed

 スピードテストには、上に記載したサイトを利用した。ここを選択した理由は「FLASHを利用しないので機種依存しない」という理由からだ。

・本機単体

 筆者が測定した結果では、エリア内であれば常に500kbps程度の速度が出ており、これ以上の速度が出ても、本機単体(ハードウェア&ソフトウェア的な限界がるので)で利用している限りはこれ以上の速度向上が望めないレベルにまで達していると思われる。ただし、地下街では電波が届かないので利用できず、高速移動中(電車の中)では、稀に接続が中断されてしまう(ハンドオーバーの失敗?)という点が気になるが、これは運用次第でフォローできるだろう。

  • 本機単体で速度測定した結果。常駐ソフトなどを大量にインストールしており、Opera以外にも複数のアプリを立ち上げた状態であっても、この速度が維持できる

  • 無線LANでの接続速度(参考用)。光回線(これを同じく計測した場合は約19Mbpsだった)からルータを経由し、無線アクセスポイントから接続している。なお、無線LANのオンオフは「Fn」+「1」キーだけでオンオフが簡単にできるようになっているところが非常に気に入っている

・ノートパソコンにUSB接続し、本機をモデムとして利用

 イー・モバイルのサービスで通信速度を最大限に利用しようと思った場合は、本機をモデムとして利用し、PCで接続するようにするとよいだろう。ただし、パソコンに本体同梱のCD−ROMにある「ドライバ」をインストールし、本機のUSB接続設定を「モデムとして使用する」に変更する必要があるので注意したい。

 速度的には他の接続方式よりは高速で、パソコンを利用することもあって、制限事項などもないために、快適であることは間違いないのだが、やはり接続に面倒を感じる。どうしてもパソコン上で受け取らないといけないデータが大量にある場合などの「非常用回線」としての位置付けとして筆者は考えている。

  • 筆者は普段ActiveSyncで利用するようにしているので、毎回必ず設定を変更する必要があるのが難点。ケーブル接続もできるだけ避けたいというのも本音

  • ただし、スピードはピカイチ。大量のデータを出先のPCで受け取らないといけないという状況であれば、その威力は発揮できるだろう

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