Appleの決済サービス「Apple Pay」は、これまで同社のモバイルデバイスと「Mac」の「Safari」ブラウザーでのみ利用可能だった。しかし「iOS 18」によって、より多くの場所で利用できるようになる。
MacRumorsが報じた米国時間6月13日のWWDC24における開発者向けセッションで、AppleはウェブでのApple Pay利用に関する今後のアップデート情報を明らかにした。iOS 18を「iPhone」にインストールすると、Macや「Windows」PCのSafari以外のブラウザー(「Chrome」「Edge」「Firefox」など)でもApple Payを利用できるようになる。
この機能の概要は以下の通りだ。
例えば、Safari以外のブラウザーを使って、小売業者のウェブサイトで商品を購入するとしよう。決済ページにApple Payボタンが表示されるが、直接そのボタンを使って代金を支払うことはできない。ボタンをクリックするとコードが表示されるので、それをiPhoneのカメラで読み取る。その後、iPhone上で直接支払いを完了できる。
もちろん、ウェブサイトがApple Payを支払い方法としてサポートしている必要がある。つまり、ウェブサイトの開発者は、WWDCのセッションで詳しく説明されているように、最新の「Apple Pay SDK」を使ってプロセスを設定する必要がある。
iOS 18は現在開発者向けベータ版が提供されている段階のため、サポートの拡大にはしばらく時間がかかるだろう。しかし、これが拡大すれば、Apple Payを使える環境の制限はかなり緩和される。
2014年に登場したApple Payは、オンラインでも実店舗でも、Appleユーザーの間で人気のある一般的な決済方法となった。Appleは長年にわたり、Apple Payに新機能を追加し、対応する国、銀行、小売業者を拡大してきた。
iPhoneユーザーである筆者は、現金やクレジットカードの代わりに、ほとんどの場合Apple Payを使用している。特に、「Apple Wallet」と組み合わせて、欧米で地下鉄などの交通機関の料金を支払うのに便利だと感じている。
Appleは秋にiOS 18をリリースする予定で、その頃には新しいApple Payにアクセスできるウェブサイトが増えているはずだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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