CBSは、ウェブ視聴者が同社サイトを訪問してくれないのならば、こちらから視聴者に歩み寄ろうと考えたようだ。
The Wall Street Journalの記事によると、CBSは、Time Warner Inc.のAOLからJoostまで、10もの異なるウェブサイトにコンテンツを配信するというオンラインビデオに関する新しい戦略を計画中だという。
これまでは視聴者が同社のウェブサイトを訪問してくれることを期待して、すべてを自社サイトに掲載する戦略をとってきたCBSにとって、今回の戦略はかなりの方向転換である。CBS幹部らは、これまでの戦略は「傲慢」であったと述べており、幹部の1人は同紙に「待っているだけで視聴者が来てくれると期待することはできない」と述べた。
他の主要なテレビ局は現在のところ、自社サイトでの掲載にとどまっており、ブロガーらの間では最終的にどちらの戦略が成功するかについて議論が交わされている。
ブログ界の反応は、次のとおりである。
「常に一定の視聴者が閲覧するサイトに自社コンテンツを分散することが、大手メディア企業が生き残るための重要な戦略であることを、CBSははっきりと理解している」 --ABC Digital Futures
「重要なのは、ユーザーが同社のコンテンツを埋め込んだり配信したりできるサービスにも対応することだ。これは、誰にとっても得な戦略である。視聴者らが同社のすばらしいコンテンツを推奨したり配信したりできないようにしておくべき理由などあるだろうか。無償の宣伝活動になるではないか。視聴者の支持を得ることが最も大切なことだ。賢明な戦略だと思う」 --Buzz Machine
「メディアの状況は日々刻々と変化し、人々が情報を得る方法も進化する。それでも最後に勝つのは優れたコンテンツであると私は信じている。問題は持続可能なビジネスモデルを見つけ出すことである」 --Glass House
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