CBSが、Googleの広告担当幹部を引き抜いていたことが明らかになった。CBSはこれにより、自社のコンテンツを新たにウェブベースのプラットフォームで販売し、同社広告主の地盤を拡大していきたい意向だ。
CBSは米国時間2月28日夜、Googleで広告営業戦略トップを務めていたPatrick Keane氏が、CBS Interactiveのシニアバイスプレジデント兼最高マーケティング責任者に就任したことを発表した。Keane氏は、コンテンツからの収益を拡大することに加え、CBS Interactiveのオンラインリサーチ、レポーティング、分析といった取り組みも担当することになる。Keane氏がGoogleに入社したのは4年以上前のことで、それ以前は、Jupiter Researchのバイスプレジデント兼シニアアナリストとして、同社のオンライン広告サービスを率いていた。
CBS Interactiveでプレジデントを務めるQuincy Smith氏は、「Patrickはまれに見るビジネスの知識を備え、豊富な人脈を持つ人物だ。われわれが今後、将来のプラットフォームが提供するすべてのチャンスから利益を産んでいくための大きな助けとなるだろう」と述べる。「彼は、オンライン配信とマーケティングにおける業界エキスパートとして広く認知されている。その彼がCBSのような(視聴者中心の)オーディエンス企業に転職することは、われわれが世界の技術企業とパートナーを組むことに全力を注いでいることを証明するものといえる」(Smith氏)
このニュースが明らかになる前には、CBSとGoogleが広告配信とコンテンツ共有に関して話を進めているという報道が流れていた。しかし、The Wall Street Journalは先ごろ、両社の話し合いは決裂したと報じている。CBSとGoogleのそれぞれの広報担当に問い合わせたが、コメントは得られなかった。CBSは、Google傘下の動画共有サイトYouTubeとGoogle Videoに対し、実験的にコンテンツを配信している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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