組み込み機器向けのミドルウェアを開発するエイチアイは5月14日、3D描画エンジンMascotCapsuleの新ラインアップとして、極小な実行環境でも利用可能な「MascotCapsule nano」を開発したと発表した。
MascotCapsule nanoは、「MascotCapsule V3」をベースとしており、プラットフォームを問わず利用が可能。組み込み機器向けのローエンドCPUにも広く対応し、色情報を使用しないため、ハードウェアの表示(発光)方式にも柔軟に対応するという。また、ドットの密度で面の明暗を表現するなど、メモリ使用量を極限まで抑制し、データの転送速度が遅い環境下でも、滑らかなアニメーションを可能としている。
さらに、低階調環境でも擬似的に多階調表示を行って立体感を表現できるようになるため、従来は3D画像の活用が難しかったPC周辺機器、自動車の表示パネル、バーコードスキャナ、POS端末 、プリンタ、スキャナ、リモコン、携帯玩具など、蛍光表示管や小型液晶ディスプレイを搭載した、携帯電話よりさらに低解像度・低スペックの組込み機器でも、3Dを用いた表現が可能となる。
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