一休の2006年度決算、宿泊予約伸び1割強の増収増益--今期は大幅増員で新規事業強化

瀬井裕子(編集部)2007年05月11日 21時33分

 一休は5月11日、2007年3月期(2006年4月〜2007年3月)の決算を発表した。売上高は前期比15%増の21億5300万円、経常利益は同12.6%増の13億2600万円、純利益は11.9%増の7億7900万円となった。同社の中核事業となる宿泊予約サイトの利用者数が伸びたため。

2007年3月期業績予想
売上高経常利益当期純利益
2006年度 21億5300万円 13億2600万円 7億7900万円
2005年度 18億7100万円 11億7700万円 6億9600万円
前期比 +15% +12.6% +11.9%

 宿泊予約サイト「一休.com」は、2000年5月の開始以来高級ホテルや高級旅館に特化する戦略でブランドを定着させてきた。当期は紙やネット媒体との連動企画などにより、宿泊予約の利用者数と単価が伸びた。

 今後は、2007年秋をメドに本格展開するヤフーとの業務提携などによる利用者増を狙うほか、2006年に開始したレストラン予約サービスの強化などでも売り上げ拡大を狙う。2008年3月期は、売上高11.1%増の23億9100万円、経常利益0.4%増の13億3100万円、純利益0.1%増の7億8000万円と増収利益横ばいになる見込み。

 なお、2008年3月期には初めてとなる大幅な人員増加を行う。社員数27人から45人への18人の増員などで、売り上げに対する販売管理費率は28.3%上昇する見込み。増員はレストラン予約の事業の強化に充て、早期に宿泊予約に次ぐ第2の事業の柱とすることを目指す。

 同社は2005年8月にマザーズに上場しており、2007年2月には東証一部に市場変更した。5月11日の株価は前日比7000円安(5.6%安)でピーク時の約3分の1となる11万8000円だった。

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