Amazon.comとIBMは米国時間5月8日、長期にわたる特許侵害訴訟に関してようやく和解に達した。
ニューヨーク州アーモンクを拠点とするIBMの声明によると、Amazonは金額は明らかにされていないがIBMに対して和解金を支払い、両社は問題となっていた特許に関し、長期間のクロスライセンス契約を締結したという。
IBMはテキサス州東部地区において2006年10月、オンライン小売業大手Amazonを2件の特許侵害で訴え、2002年9月からAmazonに対し問題の解決を図ってきたが、解決されなかったと主張した。対象となっていたEコマースに関する特許は、ハイパーリンク技術から電子注文方法までにわたるものだった。
12月にはAmazonが逆提訴し、IBMの訴状は「無意味で誤解を招く」ものだと主張した。
さらにAmazonは、IBMが、リコメンデーションシステム、検索クエリ、「関連商品」の識別方法に関連する技術を含む5件のAmazonの特許を侵害していると主張した。IBMは、直ちにこれらの主張を否定した。IBMは、米国で最も特許申請数が多い企業として常に称されている。
Amazonは、過去にも多くの特許問題を起こしてきた。2005年には、同社の「1-Click」チェックアウトシステムで用いられた技術が、バージニアを拠点とするIPXL Holdingsという小規模企業の類似製品の特許を侵害している可能性があるとして調査を受けた。Amazonで最高経営責任者(CEO)のJeff Bezos氏は特許の改革を強く提唱している。
一方で、米国の特許システム自体は問題が深刻化しており、米国議会では21世紀のビジネス社会の要求に応じた改正の可能性を検討している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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