Amazon.comは、デジタル音楽市場でAppleへの挑戦を試みる企業のリストに名前を連ねることにしたようだ。
イギリスに本拠を置くTimes紙のオンライン版「Times Online」が現地時間4月23日に伝えたところによると、Amazonは2007年5月にオンラインの音楽ストアをオープンする計画で、すでに複数の大手レコード会社との交渉も進めているという。
市場で圧倒的な地位を占める「iTunes」に多くの企業が戦いを挑んでは失敗を重ねてきた状況を考えると、これもまた同じ運命をたどるように思うかもしれない。だが、Amazonのストアでは新しい工夫を採り入れ、デジタル権利管理(DRM)ソフトウェアを使わずにすむようにするという。Times Onlineの記事は、Amazonが、著作権保護がかかっていないMP3形式の音楽をオンラインで販売すると報じている。
しかし、Appleもただ手をこまねいてこの動きを見ているわけではない。Appleは、DRMフリーの楽曲販売ですでにEMI Groupと提携しており、Appleの最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏は、将来、他の大手レコード会社各社もこれに足並みをそろえてくれることを望む、と話している。
この報道に対するブログコミュニティーの反応は次のようなものだ。
「iTunesと『iPod』の統合こそ、顧客をAppleへと向かわせた原動力だ。こうした芸当は簡単にできることではないし、大衆市場にアピールするには、誰でも簡単、確実に操作できるものでなければならない。今のところ、(楽曲の購入、管理から再生まで)一連の流れを完全にコントロールして成功をおさめたのはAppleだけだ」--The Last Podcast
「このサービスが、DRMフリーの楽曲1トラックあたり1.29ドルというiTunes Music Storeの価格設定より安くなるかどうかは分からないが、多少は競争があっても誰も傷つきはしないだろう?」--Engadget
「誰にとっても、これはいい知らせだ。消費者にとっては、音楽をどこで買い、どこで再生するかという選択肢が増えることになる。オンラインストアはiPod向けにコンテンツを販売でき、レコード会社は訴訟に費用を費やすことをやめて、またお金儲けができる」--Gadget Lab
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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