インテル キャピタル ジャパンは4月26日、無線IC製品を開発する半導体企業の新潟精密に10億円を投資したと発表した。
新潟精密は、高密度実装の受託生産、および独自のミックスドシグナル技術を応用した各種の無線IC製品を開発するファブレスの半導体企業。CMOS(相補型金属酸化膜半導体)技術によるワンチップのFM/AMラジオICや、音声・画像処理用ICなどを開発している。
インテル キャピタルによる今回の投資は、インテルのマイクロプロセッサを搭載したノートブックPCや将来のウルトラモバイルPC(UMPC:超小型モバイルPC)に向けて、ワンチップFM/AMラジオICや地上デジタルTVチューナーの開発を促進するためだ。
インテル キャピタルは、投資の背景について、「ノートブックPCを用いたデジタルエンターテインメントの利用形態が普及するにつれ、このようなワンチップのチューナーICに対する需要が高まっている。また、インテルと新潟精密は、新潟精密の開発するこれらのIC製品を国内外の機器メーカーに紹介し、ノートブックPCやUMPCの新たな利用形態を提案していく」としている。
新潟精密では、インテル キャピタルからの投資を受け入れ、経営基盤を強化する。同社 代表取締役社長の池田毅氏は、「事業面でインテルとも協力することで、ノートブックPCやUMPC用のチューナーICを開発し、日本のみならず海外でもこれらのチューナーICの普及を加速させたい」と述べている。
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