Googleは、米国時間4月23日、オープンソースのデータベースソフトウェア、MySQLにGoogle独自の変更を加えたことを明らかにした。Googleは以前からMySQLのユーザーとして知られている。
Googleのソフトウェアエンジニア、Mark Callaghan氏は、23日付のGoogle Code Blogへの投稿で「MySQLはデータストレージ分野における素晴らしいソリューションだと考えているが、一部の分野に関して当社のプロジェクトからさらなる要求が出たので、主に高可用性と管理性を向上するため、MySQLそのものを拡張した」と述べている。
高可用性とは、仮に稼働中のサーバが停止してもサービスを継続して提供可能にする、という考え方を指す。障害時にサービスをバックアップマシンに切り替えることをフェイルオーバーと言い、技術自体は数十年前からあるが、実装は難しい。
Googleの行った変更は、メインストリームのMySQLプロジェクトには採用されていないが、Googleでは今後の採用を望んでいると、Callaghan氏は述べる。
「今回の変更の一部が、MySQLの公式リリースにマージされることを望んでいるが、それまでの間、われわれの施した変更に誰もがアクセスできるようにすることが大切と考えた。そこで、変更部分をGNU General Public License(GPL)で公開し、MySQLコミュニティーが利用、精査できるようにした」(Callaghan氏)
MySQLの最高経営責任者(CEO)であるMarten Mickos氏は24日、インタビューに答え、以前のMySQLは外部からの提案を採用することに熱心ではなかったが、現在は外部からの参加を奨励していると語った。
GPLでは、ソフトウェアプロジェクトの基礎となるソースコードを、閲覧、改変、または再配布する自由がすべての人に対して認められている。再配布時には変更点をすみやかに公表しなければならないが、プログラマー、企業、組織が内部でのみ利用する場合はその限りではない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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