Googleが、ビデオ会議を専門とする新興企業Marratechの主要ソフトウェア製品を買収した。これによりGoogleが力を注ぐオフィススイートに次に追加されるのはビデオ会議ソフトウェアであろうと予測されている。
Googleは米国時間4月19日夜に、公式ブログの投稿で、スウェーデンのストックホルムを拠点とするMarratechのソフトウェアを買収することを明らかにした。Googleはこのソフトウェアを「自発的協働」を目的としたソフトウェアだとしている。買収金額などの詳細は明らかにされていない。Marratechの開発およびサポート部門はスウェーデンに残るという。
Googleの最高経営責任者(CEO)であるEric Schmidt氏は先週に入ってから、サンフランシスコで開催された「Web 2.0 Expo」において、同社のウェブベースのオフィススイート「Docs & Spreadsheets」に新しいプレゼンテーション用ソフトウェアを追加することを発表した。同製品は、「PowerPoint」の競合製品になるかもしれないとかねてからうわさされていたものである。
Marratechのビデオ会議ソフトウェアは、ウェブベースではなくデスクトップベースの製品であり、ビデオ、テキスト、チャット、VoIPオーディオ、およびドキュメント、プレゼンテーション、グラフ用の「ホワイトボード」機能を含むコラボレーションツールである。
Googleが提供する会議向け製品は、Cisco Systemsが2007年3月に32億ドルで買収したWebEx Communicationsが提供するサービスの代替とみなすことができる。
しかし、それが必ずしも今回の買収の主な理由というわけではない。Googleのブログによると、Marratechのソフトウェアにより「『Googler』は、インターネット接続さえあれば、デスクトップからビデオ会議に参加することが可能となる」という。「Googler」という語は、個人ユーザー向けではなく会社員向けに好んで使用する語であるため、Marratechのソフトウェアは、少なくとも最初は社内でのみの使用を想定している可能性がある。
今回の買収について、Google関係者からのコメントはまだ得られていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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