MicrosoftとPCメーカーのLenovoは米国時間4月18日、共同で中国に研究開発施設を建設することを明らかにした。Microsoftが他社と共同でこのような施設を開設するのは今回が初めてのこととなる。
同センターは中国市場向けの技術に重点を置き、携帯端末とMicrosoft製ソフトウェアを基盤にした製品開発の2つの分野に重点的に取り組むことを計画している。
Microsoftの最高研究戦略責任者であるCraig Mundie氏は声明で、「本日の発表は、Microsoftがローカルパートナーとより強固な協力体制を構築する取り組みを継続し、中国で盛大な技術革新のエコシステムを振興するための新たな一歩だ」と述べた。
今回の発表は、Microsoftの会長であるBill Gates氏による北京訪問に先立って行われた。Gates氏は19日、当地で開催の政府首脳フォーラムで講演する。
この新しい共同の取り組みは、北京にあるLenovoの既存の研究センター内で進められる予定になっている。MicrosoftとLenovoは施設の維持費を折半し、そこで開発される知的財産を共有する。
Lenovoの最高技術責任者(CTO)であるGeorge He氏によると、今回の措置はデジタルライフスタイルにおけるパーソナルコンピューティングの役割を認めるものであり、両社間の既存の協力体制を強化することになるという。
He氏は声明で、「国際的なPCベンダーとソフトウェアベンダーが連携することによって、この共同の革新技術センターは、LenovoがMicrosoftベース製品関連の競争力を高め、IT業界で中心的な立場を維持することの助けとなるだろう」と述べた。
MicrosoftとLenovoは3月、Lenovoが世界中で販売する自社製PCすべてにMicrosoftの「Windows Live Search」のコンポーネントをインストールしていくことで提携を発表した。両社はそれに先立ち、LenovoがMicrosoftから一定量のソフトウェアを購入する提携も結んでいた。
Lenovoは2005年5月、IBMのPC事業部を17億5000万ドルで買収を完了し、世界第3位のコンピュータメーカーとなった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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