サンフランシスコ発―Googleの最高経営責任者(CEO)Eric Schmidt氏は米国時間4月17日、同社ウェブホステッドソフトウェア「Google Docs & Spreadsheets」でプレゼンテーションやスライドショーの作成が可能になるだろう、と「Web 2.0 Expo」で語った。
Schmidt氏は、同機能に関する短いプレゼンテーションとともに、まもなく公開予定だと述べた。ただし、特定の時期について明らかにすることは避けた。
同氏は基調講演で、「これはプレゼンテーションの1つの方法だ。コラボレーションはコミュニティーの機能を決定するキラーアプリだ」と語った。
Docs & Spreadsheetsは拡張されたことで「Microsoft Office」と競合するのか、という作家でありブロガーであるJohn Battelle氏の質問に答えて、Schmidt氏は、「そうは思わない。Docs & Spreadsheetsはすべての機能を備えているわけでもなく、Microsoft Officeのような製品の機能を持つことが意図されているわけでもない」と述べた。
Googleによる「PowerPointキラー」は過去数カ月、噂となっていた。
Googleは2004年の「Gmail」を皮切りに、各種生産性アプリケーションを無償オンラインサービスとして次々にリリースしてきた。2006年にも、Googleは「Documents」および「Spreadsheets」の両製品を統合している。Microsoftとは競争しないとGoogle幹部らは主張するが、Battelle氏をはじめとする業界の事情通は、GoogleはMicrosoftが市販するデスクトップソフトの無償オンラインバージョンを提供することで同社の収入源を狙っている、との意見だ。しかも、Microsoftの対抗策である「Windows Live」はまだ大きな成果を挙げていない。
Battelle氏が「どう見てもこれは『Microsoft Office』のライバル製品だ」と述べると、同意見の聴衆から一斉に拍手喝采が沸き上がった。同氏は、Microsoft製品の「無償の代替製品であり、脅威と成り得るものだ」と続けた。
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