メンバーズ、業績予想を下方修正--主力の広告代理事業が不振で赤字転落

永井美智子(編集部)2007年04月17日 23時49分

 名古屋証券取引所セントレックス市場に上場しているメンバーズは4月17日、2007年5月期の通期業績予想を下方修正した。主力事業である広告代理事業が不振のため。

 売上高の予想額を2006年9月の時点から22.2%引き下げたほか、経常利益、当期純利益ともに赤字になる見込みとした。

2007年5月期(通期)の業績予想
売上高 経常利益 純利益
2006年9月
発表予想(円)
68億9200万 1億9000万 1億8400万
今回修正予想
(円)
53億5900万 ▲7400万 ▲8000万
増減額(円) ▲15億3300万 ▲2億6400万 ▲2億6500万
増減率(%) ▲22.2 - -

 主要広告主が大幅に広告予算を縮小したことが主な要因と同社では説明する。5月の期末需要が期待ほどに伸びず、約6億円の大口取引の売上計上が2008年5月期にずれこむ見込みとなったことも要因の1つとのことだ。

 新事業としてアフィリエイトネットワークサービスの「M-LINK」を2006年9月より販売開始しているが、サービスの提供が遅れている。このため、2007年5月期中に80社へサービス開始するという目標を、受注が70社、サービス開始が40社に下方修正する。

 なおメンバーズは三田労働基準監督署から時間外、深夜および休日労働に対する未払い賃金に関して是正勧告を受けていたが、業績に対する影響は軽微であることが判明したとしている。

 メンバーズは2006年11月にセントレックスに上場したばかり。2007年3月にはフラクタリストがセントレックス上場後初の決算について業績予想を下方修正している。

 4月17日のメンバーズの株価は前日比5500円減(7.64%減)の6万6500円で取引を終えている。

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