有限責任中間法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)、日立製作所、インターネットイニシアティブ(IIJ)、ラック、NTT、ソフトバンクBBの6団体は4月17日、「日本コンピュータセキュリティインシデント対応チーム協議会」(日本シーサート協議会)を共同で設立したと発表した。
協議会は、コンピュータセキュリティインシデントへの迅速かつ適切な対応が、単独のCSIRT(コンピュータセキュリティインシデントに関わる活動を行っている組織)では困難になってきたことから、個別のCSIRTが抱える課題や技術情報、対応手法などの情報をより高いレベルで共有することで、単独のCSIRTでは解決が困難な事態に対してCSIRT間の強い信頼関係に基づいた迅速で最適な対応を実施する体制作りを目指すもの。
セキュリティインシデントが発生した場合に、CSIRT間で連携し、被害を最小限に食い止める体制作りや、早期警戒情報の共有や広域にわたる脅威度の高いインシデント対応の共同演習の実施など、セキュリティインシデントを未然に防ぐ活動を行っていく。
また、新規にCSIRTを構築する組織を支援する活動や、各種ワークショップの開催、およびコンピュータセキュリティに関する提言など、企業の健全な経済活動を支援するためのプログラムも行う予定。なお、日本シーサート協議会の事務局は、JPCERT/CCが担当する。
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