調査会社ABI Researchの調査結果によると、世界におけるモバイル広告マーケティング市場は2007年末までに30億ドル規模に達する見込みだという。
また、同社は米国時間4月10日に発表したレポートで、同市場は2011年には190億ドル規模になると述べている。モバイル広告市場の売り上げの大半は、モバイル検索や動画の広告によってもたらされる。特に活発な動きが予想されるのは、ブロードキャスト方式のモバイルビデオだという。ABIでは、2011年には、モバイル広告費用に対する動画広告の内訳が、SMSのそれを上回るだろうと予想している。また、同年、ブロードキャスト方式のモバイルビデオだけでも、市場規模が90億ドルに達する見込みだ。
多くの調査会社やアナリストが、今後何年間かのうちにモバイル広告が巨大な市場になると予想している。理由は単純だ。現在、モバイルサービスの利用者が世界に20億人以上もいるからである。モバイルサービスの事業者は、コンテンツ所有者と提携するなどして、モバイル広告売上の50%を享受できるだろうと言われている。
しかし、ABIのアナリストらは、これを実現するまでにやるべき作業があると、考えている。
それは、この機会をターゲットにした新しいビジネスモデルや戦略をモバイル事業者も、広告主も、マーケティング会社も考えなくてはならないということだ。
ABIのプリンシパルアナリストJudith Rosall氏はプレスリリースで、欧州やアジアでは、先進的なモバイルマーケティングが行われているが、米国のそれは発展途上にあると述べる。大手の広告代理店は、モバイルマーケティングキャンペーンの経験が少なく、登場して間もないモバイルベースのサービスや、マルチメディアメッセージングサービス、モバイル検索などの技術を利用することに消極的であると、同氏は指摘する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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