テレビにつないで使う据置型ビデオiPod--アップル「Apple TV」(後編) - (page 5)

Apple
内容:いよいよアップルから登場したApple TV。正直に言ってしまおう。どのくらい楽しめるのか半信半疑で買ったのだが、いざ使ってみると思ったよりおもしろい!後編では、音楽やミュージックビデオを楽しみ方、AppleTVの弱点などを探る。

コラム:オリジナル映像をAppleTVで見るには

  • QuickTimePlayerをPro版にすると「ムービーからAppleTV」への書き出し機能が追加される。これを使えば簡単にAppleTVに最適化されたH.264の動画が生成できる

 日本ではミュージックビデオ以外の映像が配信されないなら、オリジナル映像を見よう。それには、映像をiTunesに登録する必要がある。注意すべきはフォーマットだ。AppleTVが対応する映像のフォーマットが限られているからだ。

 MPEG-4は最高がVGAで秒30コマ。H.264の場合はVGAは秒30コマ、720p(1280×720)なら秒24コマをサポートしている。

 たとえば、MPEG2やデジカメ動画の代表であるモーションJPEGはダメ。MPEG4でもXacti HDの720p30fpsMPEG4はダメ。もちろんwmvにも未対応だ。よって、ソースとなる映像をAppleTV用に変換する必要がある。

 簡単なのは、iTunes上で変換してしまうことだ。iTunesはQuickTimeで利用可能なCODECをすべてサポートしているので、いったんiTunesに登録し、そこで「選択項目をiPod用に変換」を実行すると、VGAサイズの対応フォーマットに変換してくれる。そうすればAppleTVでも問題なく上映可能だ。

 QuickTime Proを使うのもいい。特にHD映像はQuickTimeProがお薦め。有料だが、簡単な編集もできるのでそれだけの価値はあるだろう。元の映像をQuickTime Player(最新版で行うこと)で開き、「書き出し」メニューから「ムービーからAppleTV」を選ぶだけだ。そうすると自動的に素材の画像サイズに合わせたH.264フォーマットの「m4v」ファイルとして書き出してくれる。

 あとは書き出されたファイルをそのままiTunesに登録するだけ(ドラッグ&ドロップしてもいいし、ファイルをダブルクリックするだけでもいい)。自動的にAppleTVにもシンクロして転送してくれる。ソースがWindowsMedia(wmvファイル)の場合は、「Flip4mac」というQuickTime用のWindowsMediaCODECを使えば、QuickTimeを使ってAppleTV用に変換可能だ(MacOS Xの場合)。Windowsの場合も何らかの方法でQuickTimeが対応する形式に変換してやれば大丈夫だろう。

 ソースが(YouTubeなどの)FLVファイルの場合は……適宜オンラインソフトを探すべし。すでにiPod用に変換するソフトはあるし、いずれAppleTV対応のものもでてくるはずだ。

 そうすれば、少々手間暇はかかるけれども、比較的簡単にAppleTVを通して、大画面でオリジナル映像を楽しむことができるだろう。

>>テレビにつないで使う据置型ビデオiPod--「Apple TV」(前編)はこちらから

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