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“技術×感情のメディア”へ、「Lycos」日本再上陸--動画連動型ブログからスタート

インタビュー:島田昇(編集部)、文:加藤さこ2007年04月05日 14時13分
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 2007年3月20日、コミュニケーションポータルサイト「Cafesta」を運営するTAONの社名が「ライコスジャパン」に変更された。

 2003年に楽天が買収し、その後、日本のライコスブランドはインフォシークに統合されて、その姿を消していたが、3月22日、動画投稿型ブログサービス「ライコスクリップ」を開設。3年半ぶりにライコスブランドの復活を果たした。

 新生ライコスは今後、どのような戦略を打ち立てていくのか──。社長兼CEOの宋旻擇(ソン・ミンテク)氏に、これまでの経緯と今後の展開について話を聞いた。

動画連動型ブログ「ライコスクリップ」とは

--TAONの社名をライコスジャパンへと変更した理由を聞かせて下さい。なぜライコスを復活させたんですか?

 ライコスブランド復活の経緯を説明するには、ライコスクリップというサービス設立の経緯から知っていただく方がわかりやすいですね。まずは、ライコスクリップの説明からしていきましょう。

 TAONはコミュニケーションポータルサイトのCafestaで170万人を超える会員を獲得してきました。ユーザーの分身キャラとしてアバターを利用して、便利で楽しくコミュニケーションができる新しいライフスタイルを提案し、現在もビジネスは軌道に乗っています。

 ただし、ここから先の劇的な伸びを考えると、事業規模を大きくするのには競争相手が非常に多いという壁にぶつかります。

 Cafestaは、アバタービジネスとしての収益が多く、ゲームとミックスをさせると効果が高いのですが、開発費用をかけてゲームで収益を求めるというのは、事業としての方向性が違うと感じました。そこで、もうひとつ媒体を作ろうという流れができました。

 まだ一般にブログが普及する前、「マイホームページ」という形で始めていたんです。ブログのことは他社に先んじて知っているので、この分野で特化していくことを決定しました。しかし、どう特化していくのかが問題です。市場ニーズがどこにあるかを見極めなくてはなりません。

 ユーザーがブログに求めるのは、今よりも表現方法を豊かにしていくことで、それを実現するには動画か音を取り入れること。ユーザーのニーズは、音よりも動画でしょう。動画をアップしていくことが前提のブログなら、新たな媒体として将来性のある展開ができます。

 TAONは韓国のネット企業、 Daum CommunicationsとKDDIの合弁会社ですが、韓国の国策でブロードバンド化を促進しているおかげで、動画系サービスは日本よりも進んでいます。先進的な韓国のソリューションを利用し、ブログサービスにつなげよう。これがライコスクリップのモデルとなりました。

ビジネスの優位性を考え、ライコスブランドを使用

-- Daum Communicationsは米Lycosの親会社ですね。韓国ではライコスの名称でサービス展開しているのですか。

 いいえ、韓国では Daum Communicationsとして提供しています。しかし、国内で動画連動型のブログサービスのドメインを取るとき、Cafestaでやるには既存のイメージが強すぎると感じました。社名変更を決断した一番の理由は、ライコスのブランドパワーです。30歳以上の人には、今でもライコスブランドの認知度が高いでしょう。そのため、新ビジネスを立ち上げる際には優位性があると考えました。幸い、日本でライコスが使えることがわかり、ドメインを取得したわけです。

--いつ頃から開発に着手したのですか。

 プロジェクトを企画したのは去年の夏頃ですが、ライコスでスタートしようと決めたのは年末で、一気に決まりました。ドメインを決定してベータまで半年ちょっとしか経ってないんですよ。

 ライコスクリップは、動画をコンテンツとしてアップしやすいのが特徴です。ひとつのブログ画面で動画も画像もテキストも簡単にアップロードできます。他社のブログでは、エンコードしている際に画面選択できないことが多いのですが、ライコスクリップは自動的にサムネイルが表示されて、投稿画面にキャプチャーが反映されます。ブログ記事にいくつでも動画がアップできて、使い勝手も良いです。

 ストレスを与えないのが日本のソリューションとの相違ではないでしょうか。ユーザーがさわって、利用しやすい。昔のライコスのブランド力を理解していただけると思います。

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