911Tはまた、HSDPA方式による高速通信に対応する。この結果、HSDPAエリア内では、ダウンロード方向へのデータの流れが最大3.6Mbpsとなる。この速度は主に大容量データをダウンロードする場合に有効となる。
ただし、この3.6Mbpsという数値はあくまでHSDPA対応エリアでの話。対応エリアが限られてくるため、実際には非対応の場所もある。また、PCサイトビューワーでの利用では、データがダウンロードできても、受信したHTMLを解析して表示するまでに時間がかかるため、高速な通信のメリットは感じにくい。これはむしろファイルのダウンロードといった場面に有効だ。
ソフトバンクモバイルの911Tを見て、auのW52Tと姉妹機なのではと考えるユーザーも多いだろう。たしかに3インチのワイドVGA液晶、ワンセグ、3.2メガピクセルカメラなど、共通点も多い。
ボディをよく見るとデザインこそ異なっているが、ボタン配置はほぼ同じ、背面のステレオスピーカーは両機種にあり、AF機構のあるカメラ位置も同じ。
しかし、実際には異なる点も多い、ソフトバンクモバイルとauでは使用している電波形式や周波数がまったく異なっているのはもちろんのこと、auのW52Tでは非対応だったPCサイトビューワーの横画面表示に対応している。ワンセグのTV視聴にしても、911Tは独自インターフェースだがW52Tはau携帯電話標準のau Media Tunerを使っている。
ボディのデザイン的には共通点が多いものの、それ以外の中身、特にソフトウェアの面では別モノであると考えた方がよさそうだ。
以上のように、911Tは最新機能を網羅する高機能携帯電話と言え、VGAとワンセグのどちらも1台に搭載したいなら、911Tが唯一の機種となる。また、シャープ製端末ばかりで、ちょっと気分を変えたいという方にもすすめたい。
さらに、911Tにはもう1つのパッケージがある。Bluetooth対応ヘッドセットの「O ROKR(オーロッカー)」とセットになったスペシャルパッケージも用意される。「O ROKR」は911Tの発表会で社長の孫正義氏が装着して話題になったサングラスにヘッドセットを内蔵したもの。911Tをよりクールに使いこなしたいなら、このパッケージもぜひすすめたい。
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