ソフトバンクモバイルのワンセグケータイといえば、すでにモデルチェンジをして新旧の2タイプがあるものの、シャープ製で画面が回転する機種しかなかった。911Tは初のシャープ製以外のワンセグ対応機となる。
ワンセグの受信を開始するには、メニューから操作するほか、側面のTVと書かれたキーを長押しすると受信を開始する。起動時にはソフトウェアのオープニング画面などなく、受信を開始する。終了も「終話」キーを押せばすぐに停止するので、マナー的にすぐにテレビを消したい場合も問題ない。
そして、スピーカーは背面に2つ。ステレオ放送時には音が左右に離れたスピーカーのせいもあってより広がって聞こえる。
911Tの大きな特長の1つ、800×480ドットのワイドVGA液晶は、フルブラウザ機能などでそのメリットを感じることができる。実際、携帯電話向けのページや、文字を読んでいる上では、現在主流のQVGA(320×240ドット)解像度でも不足はないが、フルブラウザになると話が違ってくる。
QVGAであれば横画面でも320ドットだった表示範囲が、この911Tでは800ドットまで表示が可能となる。ウェブサイトの画面はいまなら横1024ドットのXGA解像度に合わせてあることが多く、800ドットもあれば、左右の広告は表示できない場合もあるものの、かなりの部分が一度に表示できる。読み進むごとに上下をスクロールさせればよい。
従来であれば、上下左右スクロールを頻繁に行ないながら見ていたのに比べれば、かなり快適にウェブブラウジングができるようになったといえる。この800ドットという解像度、実はすでに一般的なPDAを超え、小型のノートパソコンに匹敵するほどになっている。
一方のワンセグでは、もともと規格上の解像度が低いので、VGA解像度のメリットはなく、QVGA液晶のワンセグ対応機との比較でも、高精細のメリットはまったく感じられなかった。
実際、3インチ程度の画面では、800×480ドットまで高精細になると、その1ドットを見分けることは難しく、解像度をいかして極限まで細かい字を表示させたところで、読めなければ意味がない。VGA解像度の必要性は用途次第ということだろうか。
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