VGA&ワンセグ&高速通信の多機能携帯電話--ソフトバンクモバイル「911T」 - (page 2)

ソフトバンクモバイル
内容:ソフトバンクモバイルの携帯電話の中でも、最新機能のワンセグとVGA液晶を2つ同時搭載しているのが東芝の911Tだ。実はすでにワンセグもVGA液晶もシャープ製の搭載機種があるが、同時搭載している機種はなかった。高機能を求めるユーザーから注目の機種、911Tをチェックしてみた。

「予想外」以外のワンセグ対応機

 ソフトバンクモバイルのワンセグケータイといえば、すでにモデルチェンジをして新旧の2タイプがあるものの、シャープ製で画面が回転する機種しかなかった。911Tは初のシャープ製以外のワンセグ対応機となる。

 ワンセグの受信を開始するには、メニューから操作するほか、側面のTVと書かれたキーを長押しすると受信を開始する。起動時にはソフトウェアのオープニング画面などなく、受信を開始する。終了も「終話」キーを押せばすぐに停止するので、マナー的にすぐにテレビを消したい場合も問題ない。

 そして、スピーカーは背面に2つ。ステレオ放送時には音が左右に離れたスピーカーのせいもあってより広がって聞こえる。

  • 卓上ホルダに装着するとワンセグの視聴に便利な角度になる

  • ホルダのツメでがっちり本体を固定する

  • ホルダは排面のスピーカーの音を左右に拡散する構造になっている

800×480ドットのワイドVGA液晶

 911Tの大きな特長の1つ、800×480ドットのワイドVGA液晶は、フルブラウザ機能などでそのメリットを感じることができる。実際、携帯電話向けのページや、文字を読んでいる上では、現在主流のQVGA(320×240ドット)解像度でも不足はないが、フルブラウザになると話が違ってくる。

 QVGAであれば横画面でも320ドットだった表示範囲が、この911Tでは800ドットまで表示が可能となる。ウェブサイトの画面はいまなら横1024ドットのXGA解像度に合わせてあることが多く、800ドットもあれば、左右の広告は表示できない場合もあるものの、かなりの部分が一度に表示できる。読み進むごとに上下をスクロールさせればよい。

 従来であれば、上下左右スクロールを頻繁に行ないながら見ていたのに比べれば、かなり快適にウェブブラウジングができるようになったといえる。この800ドットという解像度、実はすでに一般的なPDAを超え、小型のノートパソコンに匹敵するほどになっている。

 一方のワンセグでは、もともと規格上の解像度が低いので、VGA解像度のメリットはなく、QVGA液晶のワンセグ対応機との比較でも、高精細のメリットはまったく感じられなかった。

 実際、3インチ程度の画面では、800×480ドットまで高精細になると、その1ドットを見分けることは難しく、解像度をいかして極限まで細かい字を表示させたところで、読めなければ意味がない。VGA解像度の必要性は用途次第ということだろうか。

  • 800×480ドットのワイドVGA画面。デフォルトの壁紙は斜めの線のギザギザの少なさでQVGAとの違いを強調している

  • Yahoo!ケータイのメインページを表示させた

  • CNETのレビューページを表示するとこのようになる。Flash動画は表示されていない

  • 縦表示の切り替えは、メニュー→便利機能から行なう。表示処理をやりなおすため、画面が出るまで時間がかかる

  • 縦型表示させたCNETのレビューページ。Flash動画の部分が表示されていない

  • このように表示させると横800ドットのありがたみを実感する。表示までの時間がかかることが残念だ

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