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AT&T幹部、CTIA基調講演--通信大手が挑むコンテンツ配信事業

文:Marguerite Reardon(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2007年03月28日 10時58分
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 フロリダ州オーランド発--AT&Tのトップ幹部は米国時間3月27日、ネットワークが構築され、デバイスも発売され、サービスも提供されるようになったことで、携帯電話機でのテレビ視聴や音楽再生が現実のものとなった、とトレードショー「CTIA Wireless」の基調講演で語った。

 消費者がこのコンバージェンスを受け入れる準備が整ったことを示す兆候の1つが、音楽再生などさまざまな機能を搭載したAppleの「iPhone」発表に対する盛り上がりだ。AT&Tの携帯電話網専用として6月発売予定のiPhoneについて、「事実、資料請求が既に約100万件に達している」とAT&Tの最高執行責任者(COO)Randall Stephenson氏は基調講演で明かした。

 米国最大の携帯電話事業者であるAT&Tは同電話機の予約注文受付をまだ開始していないが、同社のウェブサイトには、発売時に同電話機の情報を受け取るためのメールアドレスを登録するコーナーが設けられている。

 同氏は、「この電話機の発売を知らせて欲しいという人が100万人いる」と語った。

 AT&Tは強力な回線事業を展開しており、音声や高速インターネットサービスを数百万人の消費者に提供している。そして、860億ドルを投じたBellSouthとの合併により、米国最大の携帯電話事業者も完全にその支配下に入れている。

 新生AT&Tでは、自社の携帯電話関連資産を新しい「Three Screen」戦略の重要な一部品にする計画だ。この戦略では、テレビ、音楽、電子メールなどの各種データを、PC、テレビ、ワイヤレスデバイスのうち好きなデバイスで利用可能にする。iPhoneはこの戦略の一部に過ぎない。

 同社ではさらに、遠く離れた人に生の動画を送信できるようにするビデオ電話サービスなど、革新的な各種デバイスやサービスの開発にも取り組んでいる。

 AT&Tは1月、Consumer Electronics Show(CES)でリアルタイム映像共有サービスを発表しており、Stephenson氏は同社がこのサービスを今夏に50カ所で立ち上げることを明らかにした。ただし、利用料金や具体的な提供場所についてはまだ発表されていない。

 AT&Tはさらに、サービス加入者がNapsterの音楽サービス経由で300万曲以上を4月1日から1年間無制限に利用可能になるNapsterとの提携も26日に発表している。互換性のある携帯電話機や音楽プレーヤーには曲の転送が可能になる。

 携帯電話への音楽提供に加え、AT&Tではテレビやブロードバンドインターネットサービスも開始する計画だ。AT&Tは8月開催のマスターズゴルフを初めて3デバイスすべて同時に中継して新戦略を大々的に売り込む。4月2日から8日までの間、同社はマスターズゴルフの先行公開映像、ハイライト、そして過去の中継を、IPTV U-VerseやHomezoneサービスのほか、インターネットポータルや携帯電話にも配信する。

 Stephenson氏によると、AT&Tは無償のバンキングソフトウェアも提供し、携帯電話機を使って公共料金の支払や振り込みができるようにするという。同サービスは、BancorpSouth、Wachovia、SunTrust Banks、そしてRegions Financialの利用者に提供される。

 同氏は、「正直なところ、消費者が携帯電話でテレビを見たいかどうかは分からない。しかし、これまで見てきたところ、われわれは新技術に対する需要を再三過小評価してきた。したがって、無線ブロードバンドの普及についてもおそらく過小評価しているはずだ」と語っている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

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