Yahooは、自社モバイルサービスの拡充により、企業がモバイル機器へ提供するコンテンツで利益を出せるようにすること、そして、モバイルブラウジング向けに最適化されていないサイトでも携帯機器で表示できるようにすることを目指している。
Yahooは米国時間3月27日、「Yahoo Mobile Publisher Services」の立ち上げを発表した。同サービスでは、パブリッシャーに向けて、「Yahoo Mobile Ad Network」「Yahoo Mobile Content Engine」「Yahoo Mobile Media Directory」「Yahoo Mobile Site Submit」という4種の新サービスを提供する。
Yahoo Mobile Ad Networkでは、パブリッシャーがモバイル機器で表示する希望の広告形式を選択でき、ディスプレイ広告、スポンサードリンク、動画、ゲーム内広告などから選べる。Yahooのパートナー企業には、ブロードバンド接続のPCやモバイル機器にテレビ番組や音楽を配信するMobiTV、モバイルウェブブラウザを提供するOpera、携帯電話向けイエローページサービスのGo2の名が挙がっている。同サービスによる最初の広告は、2007年6月末までに配信される予定だ。
Yahoo Mobile Content Engineでは、パブリッシャーのコンテンツが、モバイル検索アプリケーション「Yahoo oneSearch」で検索できるようになる。たとえば、不動産仲介業者の場合、携帯機器向けに作成された物件リストがなくても、Yahoo oneSearchを通じてリストが携帯機器で閲覧可能になると、YahooのConnected Lifeグローバルマネタイゼーション担当ゼネラルマネージャーMichael Bayle氏は述べている。「消費者は仲介業者に電話をかけたり、現地への道順を確認したり、物件の写真を見たりできる」
Yahoo Mobile Media Directoryでは、着信音や壁紙、動画、ゲームなどのモバイルコンテンツが、Yahoo oneSearchから直接利用可能になる。ユーザーは携帯電話からウェブを利用し、カジュアルゲームや着信音をダウンロードしたり、これらのコンテンツについての格付けや感想を閲覧できる。また、Yahoo Mobile Site Submitは、モバイルコンテンツのパブリッシャーが自社サイトの情報をYahooに提供することにより、サイトが適切にインデックス化され、ユーザーがYahoo oneSearchインターフェースを通じて利用可能になるサービスだ。
Yahooは、2006年10月に米国と英国で検索連動広告のベータ版を開始し、2007年2月には19カ国でモバイルディスプレイ広告プラットフォームを立ち上げている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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