就職選びの決め手は“能力・適正を活かせるか”--「CSR」の認知は3割

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 楽天リサーチと日本総合研究所は3月22日、「若年者の企業観とCSR意識に関する調査」を実施、結果を発表した。

 調査によると、CSR(企業の社会的責任:Corporate Social Responsibility)について「言葉も内容も知っている」と回答したのは30%前後にとどまった。学歴別でみると4年制大学卒業生よりも大学院卒業生の認知・理解度が約5割と比較的高い。

 企業のCSRにおける意義を説明したうえでの評価については「社会に存在する企業として払うべきコストである(37.7%)」が最も多かった。

 就職活動の際の参考資料については、「企業のホームページ」や「就職情報サイト」、「ネットの掲示板」など全般的にネットによる情報収集が多い。

 就職活動の際、企業選びの重要な決め手になる要因としては、新卒社会人・転職社会人・就職活動中の学生のいずれにおいても「能力・適正を活かす」が最も重視している。さらに「人事評価」や「労働時間」、「賃金」など処遇についても重視度合いは高い。ただし、学生は全項目において重視度が高くなっているのに対し、社会人は「成長性」や「安全・高品質な商品を提供しているか」など企業の本質については重視度が低い。

 企業選びで最も重要視された「能力・適正を活かす」について、実際に「業務上での能力活用度」を聞いたところ転職社会人は「非常に活かせている」、「やや活かせている」を合わせ76%となり、新卒社会人に比べ10ポイント高かった。学歴別にみると理系の大学院卒で「非常に活かせている」人の割合が高い傾向が見られる。

 さらに「能力・適正を活かす」を「非常に重視した人」は現在の業務で能力を活かせている人は86.3%と高いが、「やや重視した人」が65%、「重視しなかった人」は41.3%となっている。

 職場満足度については新卒社会人に比べ転職社会人が「非常に満足(18.0%)」が高かったものの、「やや満足」と合わせるといずれも56%で割合は等しくなる。しかし、職場に不満を感じる人は44%にいたり、新卒社会人の82%、転職社会人の70%が転職を視野に入れている。そのうち現在の会社で能力活用度を「非常に活かせている」人ほど転職希望は低い傾向にある。「まったく活かせていない」の転職希望は100%となっている。

 調査は楽天リサーチ登録モニターのうち、首都圏に在住し過去3年以内に転職および新卒採用で就職した社会人、現在就職活動中の学生を対象に実施したもの。調査期間は2月7〜13日。有効回答数は300人。

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